ALL STAR in AUTOPOLIS
1999.11.28


ARTAゼクセルスカイライン、ザナヴィARTAシルビア、共にポディウムへ


ペンズオイル・ニスモGT−Rも4位でフィニッュ


Final Race

「NICOS CUP GT オールスター戦」は、チャンピオンシップ戦で優勝経験をもつチームと、ファン投票によって選ばれた人気チームのみに出場が許されている。ニスモからは、2年連続のドライバーチャンピオンを獲得したペンズオイル・ニスモGT−R、人気投票6位のARTAゼクセルスカイライン、シリーズ戦でポールポ゛ション5回、優勝3回の記録をもつザナヴイARTAシルビアの3台が出場した。日曜日夜半から降った雪のため決勝日の朝は雪景色となり、スタート時には小雨がちらつく程度におさまったが、レースはウェットコンディションとなった。54周のレースは、12位スタートのARTAゼクセルとGT300のザナヴィARTAが表彰台をゲット。9位からスタートしたペンズオイル・ニスモGT−Rは4位に入り、ニスモの1999年レースプログラムは幕を閉じた。
レースがスタートする1:30頃の天候は小雨がちらつく程度となったが、コースは依然ウェット。各チームとも空を見上げながらタイヤの選択に悩む。ニスモチームは、4列目からスタートするペンズオイル・ニスモGT−Rがインターミディエイト、ARTAゼクセルスカイラインとザナヴィARTAシルビアは浅溝レインタイヤをチョイスした。岡監督は、「レース前半はタイヤが明暗を分けるでしょう。ピットインまでが勝負です。」と語った。
13:10、3周のフォーメーションラップの後レースは一斉にスタート。ニスモの2台のGT−Rは、共に好スタートを切り、1周目のコントロールラインをそれぞれコマス選手が駆るペンズ5位、クルム選手のARTAゼクセルが7位で通過した。2周目にはペンズオイル・ニスモGT−Rが#38サードスープラをオーバーテイクし、4周目にARTAゼクセルもこれをパスする。路面のグリップが安定しない中、GT−Rの強みを発揮し、7周目にコマス選手は#100RAYBRIG NSXを捕らえて3位となり、さらに先行する#16カストロール無限NSXを猛然と追い上げた。しかし、インターミディエイトタイヤでの激しいプッシュのため、18周目以降はタイヤ性能が落ち始めた。バーストなどのリスクを避け、また早めのリカバリーを期すため20周目にピットイン。32秒後に本山選手がコースに戻り、一時は8位まで順位を落としたが、上位車が全て給油のためのピットインを終えた36周目以降は4位をキープ。45周目に僚友の亜久里選手に先を譲るものの、それ以外は他のコンペティターを寄せつけず、4位でチェッカーフラッグを受けた。

一方、中盤に他車が次々とスピンやコースアウトで戦列を離脱していく中、巧みにそれらのトラブルを避け、25周目から2位に立ったARTAゼクセルスカイラインは、35周目にクルムから亜久里選手にバトンタッチ。45周目にペンズオイル・ニスモGT−Rを抜いて4位となると、さらにその時点で3位を走行していた#16を激しく攻め、47周目にこれをパスした。残る周回も力強いドライビングを見せ、堂々3位でオールスター戦の表彰台に上った。これによって、ARTAゼクセルスカイラインはシリーズ第6戦TI、第7戦もてぎに続き、3連続ポディウム獲得となった。

ザナヴィARTAシルビアは、21番手、クラス5位から井出選手がレースをスタートしたが、オープニングラップに早くも14位まで浮上。その後タイヤ交換などでGT500車両に巻き返されるものの、後半じりじりと順位を上げ、最終的には土屋選手が総合17番手GT300の3位でゴールした。ルーキー井出選手は、タイムアタックとスタートドライバーという重責をつとめ、無事土屋選手にクルマを渡すことが出来たため、ほっとした表情であった。


Result

Po No Machine Driver Lap/Behind
1 64 Mobile 1 NSX T.コロネル 光貞秀俊 54 Laps
2 100 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田章 -3"524
3 2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 M.KRUMM -38"378
4 1 ペンズオイル・ニスモGTR E.COMAS 本山 哲 -48"405
5 16 Castrol 無限 NSX 中子修 道上龍 -1'37"696
6 36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 -1'55"827
3(17) 15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 -5 Laps