モータースポーツシーズン最後のビッグレース、恒例の「NICOS CUP GT オールスター戦」は、大分県のオートポリスで開催された。冬型の気圧配置によって、気温は2℃。予想外の冷たい風が吹き、時折小雪がちらつく中、公式予選は開始した。
近年ビッグレースが開催されていなかったオートポリスは、F−1開催も可能な本格的レーシングコースである。900mのメインストレートでは充分な最高速が出せ、左右の中低速コーナー、長いS字コーナーではミスが許されない。また、テクニカルコースの上、高低差も激しくブレーキへの負荷が高く、空力セッティングもシビアだ。ただし、コース幅が狭いため、オーバーテイクポイントが少ないなど、難易度は屈指である。
また、左回りのコースは国内ではここだけ。シリーズ戦で、マシンと他のコンペティターの走りを熟知しているドライバーも、今回は勝手が違うはずだ。
公式予選では、ペンズオイル・ニスモGT−Rは本山がタイムアタックを担当。20分間設定されたGT500のタイムアタックタイムに1'45"036をマークし、9位のポジションを得た。