in MOTEGI
1999.10.23

JGTC第7戦もてぎGTチャンピオンレース予選レポート

チャンピオン獲得に向け予選4位(ARTAゼクセル)、6位(ペンズ)をGET!

ザナヴィ・ARTAシルビア今期4度目のポールポジション


Qualify Report

【予選】 天候:晴、路面:ドライ

公式予選は、さわやかな秋晴れ中の行われた。10月末にもかわらず、気温は25℃以上。日中は汗ばむほどであった。

この'99JGTC最終戦は、ニスモチームにとって、GT500クラス、GT300クラスともにチャンピオン獲得をかけたクライマックスである。予選前日のプラクティスからドライバー、クルーそしてスタッフ全員にファイトがみなぎっている。
予選1回目、ハンデイウェイト60kgを積んだペンズオイル・ニスモGT−Rは、本山がタイムアタックを担当。1'49"158をマークして5番手につけた。TI戦で2位に入賞したARTAゼクセル・スカイラインは、30kgのウェイトを載せてM.クルム選手がタイムアタックし、1'49"387のベストタイムを記録した。
GT300は、ザナヴィARTAシルビアの土屋武士選手が80kgのハンディながら、1'57"485をたたき出し、2番手に0.8秒の大差をつけてトップポジションを獲得した。

予選2回目は、午前中に2セットの予選タイヤを使い切ったペンズオイル・ニスモGT−Rは、タイムアタックを行わず決勝レースを想定した走行を繰り返した。一方、ARTAゼクセル・スカイラインは、クルム選手が再びタイムアタック。気合満点のドライビングで1'49"015にタイムアップ。総合4番手のポジションを得た。このため、ペンズの順位は6位となる。ザナヴィARTAシルビアも決勝モードで周回し余裕を見せ、他のGT300カーは1回目の土屋選手のタイムを上回われず、前戦に続き今季4回目のポールポジションを獲得した。

ブレーキへの負荷が最も厳しいといわれるツインリンクもてぎのコースは、スカイラインGT−Rにとっては不利ではない。他メーカーがABSを今シーズン途中から採用したが、GT−Rは当初から装備し、すでに熟成しているからだ。また、コース幅が狭く、パーシャルスロットルの中速コーナーが続くため、予選順位が決勝の展開に大きく影響する。従って、GT500の4番手、6番手の位置は悪くないし、GT300は理想的だ。チャンピオン獲得に向け、勝負の条件が全て決定した。

ニスモチーム岡総監督のコメント
「リスクを避けてクルマには特別なことは何もしていないし、タイムもポジションも予定通り。決勝は、小細工は行わず実力でチャンピオンを取りたい。みんな燃えているが、平常心は保っている。いつもやっていることを今回もきちんと行うだけ。チームにとって、今年最後の発表の場。期待していてほしい。」


GT DATA CRIP (第6戦終了時)


第6戦終了時チームポイント[ GT500 ]

Po Team Total Rd.1
3/21
SUZUKA
Rd.2
5/2
FUJI
Rd.3
5/30
SUGO
Rd.4
7/11
MINE
Rd.5
8/8
FUJI
Rd.6
9/26
TI
1位との差
1 TOYOTA Castrol TEAM TOMS 77 12 10 20 15 10 10  
2 NISMO 76 15 8 6 20 12 15 -1
3 無限X童夢プロジェクト 71 20   12 12 15 12 -6


チームポイント[ GT300 ]

Po Team Total Rd.1
3/21
SUZUKA
Rd.2
5/2
FUJI
Rd.3
5/30
SUGO
Rd.4
7/11
MINE
Rd.5
8/8
FUJI
Rd.6
9/26
TI
1位との差
1 NISMO 62 2   20 20   20  
2 MOMOCORSE Racing Team with Tsuchiya 61 3 20 15 15 8   -1
3 RACING PROJECT BANDOH 55 20 15   12   8 -7



Qualify Result


[ GT500 ]

Po No Machine Driver Time
1 36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 1'48.374
2 16 Castrol 無限 NSX 中子修 道上龍 1'48.596
3 35 マツモトキヨシ・トムススープラ P.H.RAPHANEL 山路慎一 1'48.678
4 2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 M.KRUMM 1'49.015
5 6 ESSO Tiger Supura 野田英樹 W.GARDNER 1'49.021
6 1 ペンズオイル・ニスモGTR E.COMAS 本山 哲 1'49.158

[ GT300 ]

PO(TTL) No Machine Driver Time
1(18) 15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 1'57.485
2(19) 25 モモコルセアペックスMR2 新田守男 高木真一 1'57.653
3(20) 19 ウェッズスポーツセリカ 織戸 学 原 貴彦 1'57.776
4(21) 26 STPアドバンタイサンGT3R 松田秀士 D.SCHWAGER 1'57.808
5(22) 81 ダイシン シルビア 福山英朗 大八木信行 1'57.851
6(23) 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 1'58.665