in HIGH-LAND
1998.6.28

波乱のJGTC第3戦「仙台ハイランド」
ニスモチーム、1−2フィニッシュで飾る




Provisional Result
順位 ドライバー マシン 周回 タイム クラス
1 エリック・コマス
影山正美
ペンズオイル
ニスモGT−R
63 1:56'04.709 GT500
2 鈴木亜久里
影山正彦
ZEXEL
スカイライン
63 1:56'25.646 GT500
3 関谷正徳
ノルベルト・フォンタナ
カストロール
トムス・スープラ
63 1:56'44.978 GT500
4 土屋圭市
谷川達也
デンソー
サード・スープラ
63 1:56'45.411 GT500
5 星野一義
黒澤琢弥
カルソニック
スカイライン
63 1:57'16.474 GT500
6 鈴木利男
ケルビン・バート
カストロール
トムス・スープラ
62 1:56'11.276 GT500
           
11 近藤真彦
青木孝行
ザナヴィ
シルビア
60 1:57'50.421 GT300

Race Report

【6月27日(土) 公式予選】

午前中の第1回目の予選は、ウェットコンディション。NSX勢とnismoの2台のGT−Rがトップを競い合うが、次第に路面がセミウェットになってきたラスト20分でNSX勢がトップ3となり、ペンズオイルニスモGT−RとZEXELスカイラインがそれに続いた。

午後2回目の予選では、天候がめまぐるしく変化し、ラスト20分、ドライでのタイムアタックでは毎週順位が入れ替わるという激戦となった。

非常に難しいコースコンディションの中、一瞬のチャンスを生かしたタイムアタックが必要とされた予選だったが、最終的には#16Castrol無限NSXが45秒584でポールポジションを獲得し、0.339秒差でペンズオイルニスモGT−Rが初のフロントローとなった。

ZEXELスカイラインは、タイムアタック中にコース上にオイルが出たため、タイミングがうまく合わず第7位。そして、GT300クラスではザナヴィシルビアが初のクラスポールに輝いた。

【6月28日(日) 決勝レース】

時折晴れ間も見える過ごしやすい天候に恵まれた決勝日には、35,100名の観客がハイランドに集った。

初のフロントローからのスタートとなった#23ペンズオイルニスモGT−Rは、第1戦の鈴鹿で優勝しているため50kgのハンデがつけられ、そしてル・マンで3位と波に乗っている鈴木亜久里/影山正彦組のZEXELスカイラインは7位からのスタートであったが、抜き所が難しいテクニカルサーキットであるここハイランドは、予選の順位がかなり大きく影響するため、混戦が予想された。

レースは、36台全車が一斉にきれいなスタートを切った。

#23コマスは、トップを走る#16を果敢に追撃。7位からスタートした#2影山正彦は、1周目に4位に浮上し、その後、#2と#39デンソーサードスープラの熾烈な4番手争いが続いた。

そして、12周目にトップを快走していた#16が突如ピットイン。ドライブシャフトの破損でリタイヤとなったため、#23がトップとなり、その後、安定した走行でラップを重ねたが、予選10位から追い上げてきた#100RAYBRIG NSXが、ついに33周目に#23をクリアし、トップに立った。

しかし、34周目に#23がピットインし、約35秒という素晴らしいピットワークでエリックコマスから影山正美に交代すると、39周目#100がピットインしている間に#100をかわし、#23が再びトップに立った。

そして、44周目に#100と#6ESSO Tiger Supraがストレートエンドで接触し、両車コースアウト、そしてリタイヤとなった後は、1位#23、2位に#2のニスモ1−2体制となり、見事にペンズオスルニスモGT−Rが連勝を飾り、GT選手権史上初のニスモ1−2フィニッシュを獲得した。

また、GT300クラスでは、ザナヴィシルビアも激しいサバイバルレースを闘い抜き、2位に入り、初の表彰台を獲得した。

50kgのハンデがあった#23だったが、ニスモチームは、監督をはじめ、ドライバー、メカニック、全てのチームスタッフの総合力でGT第3戦を制した。また、ジュニアチームは、近藤真彦がファーストドライバーとしての重責を果たし、セカンドドライバーの青木選手も自分の力を出しきっての表彰台を得たレースとなった。