in FISCO
1998.5.3

GT選手権第2戦

濃霧の為中止。


今年初めての富士でのGTレースということもあり、気温20度という肌寒い天候にもかかわらず47,500人のファンが富士のスタンドを埋め尽くした。

ニスモチームでは、多くのファンが駆けつけるピットウォークに合わせ、影山正美ドライバーの31才のバースディパーティーを実施。
ピットの前には沢山のファンとプレスが集まり、祝福の言葉が贈られた。

風がいたずらしケーキに蝋燭の火を灯せなかったものの、ファンからはプレゼントと花束が贈られ、同ニスモチームの兄、影山正彦DR.にはケーキを鼻につけられるシーンが見られるなど、緊迫したレースとは打って変わって、ほのぼのとしたニスモピットとなった。

ピットウォーク終了時から雨が降り出し、そして濃い霧がFISCOをおそった為、レースは30分遅れのスタートとなった。

ペースカーを先導にローリングスタートが開始されたが、隊列が整わなかった為、ペースカーはさらに1周のペースカーの先導で走行。
その直後ストレート上で#71ポルシェ,#910ポルシェ、#27フェラーリがクラッシュ。黒煙があがりすぐに赤旗レース中断となった。

その後レースは、67周から51周に短縮され、天候の状況が回復され次第レースを再開するということだったが、結局霧は晴れず、16:40分 主催者によりレース中断が発表された。

しかしながら、最後までレース再開を楽しみに待っていてくれた多くのファンの為に、全車2ラップのパレード走行を実施。
ニスモチームの2台をドライブする影山兄弟のGTRは仲良くタンデム走行でファンを喜ばせた。
そして最後にスタンド側近くのコース上にマシンを並べ、ドライバー、レースクィーン、チームスタッフが集合。
ファンに挨拶しこのレースの幕を閉じた。

影山兄弟からは使用していたグローブがスタンドの投げ込まれ、ニスモチームからはザナヴィシルビアのドライバー青木選手やスタッフからニスモチームのステッカーが配布されるなど、不完全燃焼となってしまったGT選手権第2戦に花を添えた。