S15の6速トランスミッションをベースにスポーツ走行を十分に楽しめるギア比を新設し、ギア強度をアップ。
[ シルビア・180SX用強化クロス6速トランスミッションの特長 ]
理想的なギア比
スポーツ走行・ドリフト走行を十分に楽しめるように1・2速ギア比を3速に近づけ、6速ギア比を5速に近づけました。また、競技専用のギアは、強度と製作の容易化を重点に設計されており、ギアの静粛性に重要な噛み合い率も少なく、歯の表面研削が粗いため「ヒューヒュー音」が強く日常の使用には使えません。そこで、ニスモではこの点を考慮し、日常の使用にも耐えられる仕様を選択し、ギア比を設定しています。
| Transmission | 1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | 6th | Final |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NISMO強化クロス | 2.9071 | 1.9888 | 1.5373 | 1.2179 | 1.0000 | 0.8624 | - |
| 純正 6速(FS6R92A) | 3.6264 | 2.2000 | 1.5412 | 1.2132 | 1.0000 | 0.7674 | 3.6920 |
| 純正 5速(FS5W71C) | 3.3214 | 1.9023 | 1.3084 | 1.0000 | 0.8378 | - | 4.0830 |
ギア強度の向上
ギア比変更によるギアの直径アップにより、強度が向上しています。また、ギア比を変更せず、モジュール(ギア諸元)変更によりカウンター・メイン各ギアの歯数を減らし、1歯を大きくすることで強度アップを図りました。歯のねじれ角度を小さくすることで、衝撃トルク入力によるカウンター軸前方向へのスラスト衝撃力を減らし、カウンターリバースギアの端面破損トラブルの対策をしました。
| ギア比変更内容 | モジュール変更目的 | モジュール変更 | ねじれ角 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| S15純正6速 | NISMO6速 | クロス化 | ギア強度UP | スラスト強度アップ | 現行 | 変更後 | 現行 | 変更後 | |
| インプット | 1.1780 | ||||||||
| 1st | 3.6264 | 2.9071 | ○ | ○10% | |||||
| 2nd | 2.2000 | 1.9888 | ○ | ○7% | |||||
| 3rd | 1.5412 | 1.5373 | ○8% | ○30% | 1.94 | 2.41 | 32° | 24° | |
| 4th | 1.2132 | 1.2179 | ○13% | ○23% | 1.70 | 2.02 | 33° | 26° | |
| 5th | 1.0000 | ||||||||
| 6th | 0.7674 | 0.8624 | ○ | ||||||
優れた操作フィーリング
ニスモの強化クロスミッションは、標準の「FS6R92A」の良さはそのままに、強度とギア比を最適化することで競技のみを考えただけのドグミッションや旧式シンクロ機構のミッションとは比較にならない操作性を実現しています。
S15(SR20DE)、S14、S13への搭載可能
S15のスピードメーターは、ABSセンサーから信号を入手しているため、ミッション側にはスピード駆動ギアがありません。そのため、S13、S14ではスピードメーターの表示が不可能でした。ニスモの強化クロスミッションは、S13、S14への搭載を考慮し、スピードメーター駆動ギアを装着するとともに載せ替えに必要な部品もご用意しました(車種別適合表)。
〈耐用性能〉
耐用エンジントルク設計値:40kgf·m(392N·m)
耐用エンジンパワー:350ps(257kW)
推奨クラッチ:NISMO製シングルプレートクラッチ
※設計値を超えた入力があった場合に、ギアが破損する恐れがあります。ご注意ください。
※FS5W71Cの3rd強度を「1」として寿命を算出。
従来からシルビアで長年にわたって使用され実績のあるFS5W71C型(5速)とS15SpecRに採用されたFS6R92A型(6速)およびNISMO強化クロス6速ミッションの強度を比較すると左記のグラフのようになります。
- FS5W71CおよびFS6R92Aの設計許容エンジントルクは、30kgf·m程度です。
- NISMO強化トランスミッションは設計許容エンジントルクを40kgf·mとして開発しました。
- 必ずNISMO製クラッチとセットで使用してください。
- シフトダウン時に生じる路面からのトルク入力によりミッションに大きな負荷がかかります。長くご利用いただくためにもエンジン回転を合わせてからシフトダウンを行ってください。
- 公道で使用される場合は改造申請が必要となります。
