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モータースポーツ

2018.03.20

日産エンジン搭載車がセブリング12時間レースで優勝

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦 セブリング12時間レース

ニスモが開発したVR38エンジンを搭載するテキーラ・パトロンESMのNo. 22 ニッサン・オンロークDPi (P. デラーニ、J. ヴァン・オーヴァービーク、N. ラピエール)が、3月17日にフロリダ(米国)で行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦、セブリング12時間レースで優勝を飾った。セブリング12時間レースでの日産の勝利は1994年以来、5回目となる。

予選4位からスタートした22号車の3人のドライバーは、セブリング特有のバンピーな路面に耐えながら12時間の耐久レースを戦い抜き、2位に12秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けた。

この勝利は、昨シーズン、テキーラ・パトロンESMがあげた第9戦ロード・アメリカ、最終戦ロード・アトランタ(プチ・ル・マン10時間)での勝利に続くもの。76周目にトップに立った22号車は、11回にわたってレースをリード。チェッカーフラッグの22周前にトップに立った後はその座を譲らず、そのままゴールした。22号車は344周のレースのうち158周をリードした。

日産のセブリングでの初勝利は1989年までさかのぼる。この年はNissan GTP ZX-Turboでの勝利で、翌年も優勝を飾った。3度目は1991年で、Nissan NPT-90が優勝し、1994年にはNissan 300ZXが勝利をあげている。

テキーラ・パトロンESMにとっては不運もあったレースだったが、この勝利が埋め合わせとなった。チームメイトの2号車(S. シャープ、R. ダルジール、O. プラ)はフロントローの2位スタートだったが、オープニングラップの1コーナーで他車と接触し、ギアボックスを破損してリタイアを喫している。

「なんて素晴らしい日なんだ」とチームオーナーでもあるシャープがコメント。「この勝利をどんなに待ち望んだことか。デイトナ(24時間レース。開幕戦)は本当に残念でしたが、(セブリング12時間レースのような)メジャーな耐久レースの勝利は本当に素晴らしい。チームは完璧な動きで素晴らしい仕事をしてくれました。ピットストップもよかったし、クルマのパフォーマンスもよかったし、ニスモはとてもいい仕事をしてくれました。待ち望んでいた勝利です」

勝利のチェッカーを受けたドライバーのデラーニにとって、このレースは個人的に意味深いものとなった。デラーニはこの勝利を故郷で病に伏せる父にささげた。「本当に信じられない」とデラーニ。「この勝利は故郷のブラジルで見てくれている、病気と闘う父にささげます。レースを見ていてくれることを知っていたので、勝てて本当にうれしく思います。父が見ているレースで勝利を挙げるチャンスをくれたチーム全員に感謝しています」

テキーラ・パトロンESMは、次戦4月13日、14日にロング・ビーチ(カリフォルニア)で行われるブッババーガースポーツカーグランプリに出場する。

動画へのリンク(英語) - 2018 12 Hours of Sebring - Team ESM WINS, Amazing Reaction!

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