#333「エクセディH.I.S.イングスZ」がST3クラス2連勝
#1「ENDLESS ADVAN Z」は総合(クラス)3位

今回の参加台数は34台で、Zが参戦するST1クラスには2台のZを含み6台、ST3クラスには4台のZを含む7台が参加した。17日、曇り空の中開始となった予選は、ST3クラスの走行開始と同時に激しい雨が降り出し、一時赤旗中断となった。A、Bドライバーのタイム合算により、ST1クラスで#1 Zが3位、#10 Zが4位。ST3クラスでは#15 Zが2位、#333 Zが4位、#113 Zが5位。#19 ZはBドライバーが予選通過基準タイムに届かず予選不通過となったが、最後尾からの出走が認められた。

18日は嵐のような前日から一転、初夏の陽気に見舞われた。気温20℃、路面温度40℃というコンディションの中、124周の決勝がスタート。

ST3クラスは#333 Zの佐々木が2周目にトップに上がり、2位の#27 BMW M3とのバトルでレースがスタート。「まずはトップに立ちたかった」と言う佐々木が、ガソリンを積んで重い状態のクルマで猛プッシュをかけ40周目に前嶋に交代。後半に、#27 BMW M3のペースが上がることを計算していた前嶋は、「とにかくギャップを作って佐々木にクルマを渡す」ことに集中。80周を終えて再び佐々木に交代した時点では#39 NSXが前に立っていたが、これを難なくパスすると100周目にトップに躍り出た。#27 BMWもNSXをかわして2位に立つと、#333 Zを追いかけ猛プッシュ。終盤は常にテールtoノーズの状態となったが、佐々木は十数周にわたるバトルを見事に制し開幕戦・鈴鹿に続いてクラストップでチェッカーを受けた。#333 Zはこれで2連勝。東北出身の佐々木としては地元とも言える仙台でうれしい2勝目を飾ることになった。また、6位スタートの#113 Zは「レース後半に追い上げていく作戦」を取り、ラスト3周で3位にポジションアップ。今季初表彰台を獲得した。#15 Zは5位。最後尾からスタートした#19 Zは6位完走を果たした。

ST1クラスでは、#10 Zの田中がスタートでの加速が良かった#360 ポルシェに一旦かわされるものの、コース中盤の登りセクションでポジションを元に戻した。このバトルで前との間隔が少し空いたため、タイヤマネージメントを考えながらの走行となったが、これが功を奏し、前を行く#1 Zよりもピットインを遅らせることができた。田中から交代した星野は81周目に3位に上がると、後ろから迫る#1 Zの青木と激しいバトルを展開。星野は終盤まで青木を抑えこんでいたが、「後ろについていくことでタイヤの消耗を抑えていた」と言う青木が112周目のストレートで星野をかわし、ラストにプッシュをかけて7秒差をつけてゴール。#1 Zが2戦連続の表彰台を獲得した。

前嶋秀司(#333「エクセディH.I.S.イングスZ」 ST3クラス優勝/総合9位)
「今回の僕の役目は(佐々木に)交代する前にギャップを作っておくことでした。計算していたとおりのギャップは作れましたけど、実際はちょっと足りなかったかな。僕のスティントのときに他のクルマと当たってパワステが壊れてしまって、重いステアリングで佐々木が頑張ってくれました。セットアップも佐々木を中心に進めてきて、今回は彼が主役のレースでしょう」

佐々木雅弘(#333「エクセディH.I.S.イングスZ」 ST3クラス優勝/総合9位)
「僕にとってホームコースが仙台なので、ここは絶対に勝ちたいと思っていました。パワステが壊れて大変でしたけど、ラスト10周ぐらいは(#27BMWの)小林さんといいバトルができましたね。予選では僕のタイミングミスでポールが取れなかったのが残念でした。次は3連勝とポールを目指します!」

ST1クラス 出走5台
#1「ENDLESS ADVAN Z」青木孝行/藤井誠暢クラス3位/総合3位
#10「Cenote ADVAN Z」田中哲也/星野一樹/岡本武之クラス4位/総合4位
ST3クラス 出走7台
#333「エクセディH.I.S.イングスZ」前嶋秀司/佐々木雅弘クラス優勝/総合9位
#113「UNT Racing ☆ ings Z」伊橋勲/堤明彦クラス3位/総合11位
#15「岡部自動車 eei A ディクセルZ」長島正明/イゴール・スシュコ/小松一臣クラス5位/総合13位
#19「高見沢整骨院☆真東☆TC神戸Z33」高見沢一吉/池上慎二/輿水敏明クラス6位/総合15位

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