#333「エクセディH.I.S.イングスZ」がST3クラスで初優勝!
#1「ENDLESS ADVAN Z」は総合2位

スーパー耐久シリーズ2008開幕戦の参加台数は34台で、Zが参戦するST1クラスには1台のZ(380RS-C)を含み5台、ST3クラスには5台のZを含む9台が参加した。26日、晴天のもと行われた予選は、A、Bドライバーのタイム合算により、ST1クラスで#1 Zが2位、ST3クラスでは#333 Zが1位、#15 Zが3位、#113 Zが4位、#777 Zが7位、#19 Zが9位となった。

27日は前日同様おだやかな晴天に恵まれ、87周の決勝レース前は気温20℃、路面温度40℃と絶好のレース日和となった。ST3クラスはスタートで予選2位の#39 NSXがトップを奪い、これを#333 Zが追いかける展開。まず#333 Zの前嶋が35周でピットインして給油のみでピットアウト。2周後にクラストップの#39 NSXもピットインしたが、自分のピット前を通り過ぎてしまい、これで#333 Zが難なくクラストップに立つと2位の#39 NSXに30秒以上のマージンを築くことになった。49周目に#333 Zは2回目のピットインで佐々木に交代。61周目に他の車両が2回目のピットインを行うとトップに返り咲き、そのまま1分ほどのリードを保ったまま終盤を迎えた。ファイナルラップのストレートでペースダウンしてファンを驚かせたが、これは総合トップの車両を先行させただけ。そのままトップを守りクラス優勝を遂げた。前嶋はST3クラスで初優勝、佐々木はS耐初優勝だった。

#15 Zはスシュコがジャンプスタートでドライブスルーのペナルティを受け7位までポジションを落としたが、1回目のピットインで小松に交代し、2回目のピットインでは給油のみで2位でピットアウト。3位には#113 Zがつけていた。しかし2回目にフレッシュタイヤを得た#27 BMW M3が4位から2台のZを抜き2位に。#15 Zが3位、#113 Zが4位でチェッカーを受けた。なお#777 Zは7位、#19 Zは9位だった。

ST1クラスでは、#1 Zの青木がタイヤを温存するために#28 BMW Z4を先行させて3位へ。20周目にトップを走る#50 BMW Z4がデフトラブルのためにピットインすると、2位へポジションを上げた。29周目に#28 BMW Z4が最初のピットインをすると暫定トップに立ったが、31周でピットインして藤井に交代。また59周目に#28 BMW Z4が2回目のピットインをすると再び暫定トップに立ったが、61周目に2回目のピットインをして青木に交代。残り5周のS字でバックマーカーと接触してダートにタイヤを落としてひやりとさせたが、そのままのポジションを守って2位でチェッカーを受けた。「クルマを右側に振ったので開けてくれたと思ってインに入ったんですが、相手のポジションを落とすことになって申し訳ない」と青木。「今日はめいっぱいですが、きちんと2位でポイントを取れたので良かった」と締めくくった。

前嶋秀司(#333「エクセディH.I.S.イングスZ」 ST3クラス優勝/総合6位)
「序盤、(#39 NSXの)井入についていったことが勝因ですね。あれで後続とのマージンを広げることができました。彼のミスにも助けられましたね。僕たちふたりはタイム的にも差はないしトラブルさえなければこれからも勝っていけると思います!」

佐々木雅弘(#333「エクセディH.I.S.イングスZ」 ST3クラス優勝/総合6位)
「S耐でポールtoフィニッシュで初優勝というのは素直にうれしいです。ちょっとしたマシントラブルは出てたんですが、影響はなかったです。最後は無線でペースを落とせと言われただけだし、これからも勝っていきたいです」

ST1クラス 出走5台
#1「ENDLESS ADVAN Z」青木孝行/藤井誠暢クラス2位/総合2位
ST3クラス 出走9台
#333「エクセディH.I.S.イングスZ」前嶋秀司/佐々木雅弘クラス優勝/総合6位
#15「岡部自動車 eei A ディクセルZ」長島正明/イゴール・スシュコ/小松一臣クラス3位/総合9位
#113「UNT Racing ☆ ings Z」伊橋勲/堤明彦/木村崇 クラス4位/総合10位
#777「屏風浦工業ニューテック‐Z」福山英朗/DRAGON/吉田基良クラス7位/総合15位
#19「高見沢整骨院☆真東☆TC神戸Z33」高見沢一吉/池上慎二/輿水敏明クラス9位/総合20位

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