#23「MOTUL AUTECH GT-R」 が今季初のポールポジションを獲得

SUPER GT第3戦がオートポリスで開催され、5月31日に行われた公式予選で、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が予選1位を獲得。ポールポジションから決勝レースのスタートを切ることとなった。

最初の走行となる120分間の公式練習は青空の下、ドライコンディションで行われ、まずはクインタレッリがコースイン。セッティングを確認しながら走行を続け、開始から45分を過ぎたあたりで1分35秒847のタイムをマークして トップに立つ。その後、さらに1分35秒708までタイムを上げて、松田にバトンタッチした。松田も順調に周回を重ねていったが、残り30分を切ったあたりでGT300の マシンがコース上にストップしてしまい、セッションは赤旗中断に。しかし、その後松田もクインタレッリに迫る1分35秒787のタイムをマーク。トータルではクインタレッリの出したタイムがGT500のトップタイムとなり、セッションを終えた。

午後になると、サーキット上空には少し雲が出てきたが、公式予選 が始まる頃には日射しは強くなり、気温30℃という好天の中でまずは15分間のQ1が始まった。しばらくピットで待機したのち、残り時間8分を切って、GT-R勢が続々とコースイン。Q1を 担当した松田は冷静な走りで一旦はタイミングモニターのトップに立ち、さらに1分35秒210までタイムを縮めたが、最終的には2番手でQ2進 出を決めた。GT-R全車が進出したQ2で は残り7分でクインタレッリがコースインし、計測2周目のタイムアタックで1分34秒523をマーク。最後までそのタイムを上回るドライバーはおらず、#23 GT-Rがポールポジションを獲得した。


ニスモ 鈴木豊監督
「正直言って、今はホッとした気持ちです。朝の公式練習では、いかに決勝レースを安定したペースで走り切れるかということに重点を置いてセッティングを進めてきたのですが、その状況の中でポールポジションを獲ることができ、良かったです。レース直前に装着できるエアロパーツがロードラッグ仕様に変更になりましたが、セットアップもうまくいき、この結果が得られたのだと思います。また、今回はミシュランさんがいいタイヤを用意してくれて、そのパフォーマンスもこの結果に繋がっていると考えていますし、決勝レースへ向けてのクルマづくりもうまく進んでいますので、ミスなく最後まで走り切れれば、結果は必ずついてくると思っています。応援、どうぞよろしくお願いします」
#23 GT-Rドライバー 松田次生
「今日はフリー走行からマシンとタイヤの調子が良く、自信をもって走ることができました。Q1では少しタイヤの温まりが悪く、アンダーステアが出ていましたが、それに対処できれ ば、もっと速いタイムが出せると思っていました。そしてQ2ではロニーが素晴らしいタイムを出し、その結果ポールポジションを獲得できました。オートポリスは気が抜けないコースレイアウトなのですが、決勝レースは長いので、気を引き締めて臨みたいと思います」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「朝の公式練習からクルマもタイヤも調子が良く、予選ではいいタイムが出せると感じていました。Q1では次生選手が頑張ってくれて、Q1とQ2の間に話をしてセッティングを微調整して、さらにプッシュできるマシンになりました。第2戦まではいい結果を出せていないので、今回は素晴らしいレースにしたいです」


#3「B-MAX NDDP GT-R」 が予選3位を獲得、セカンドローから頂点を目指す

今年SUPER GTに初参戦のルーカス・オルドネスは、ここオートポリスでの走行は初めてということもあって、午前中に行われた公式練習では、最初に星野一樹がセッティングの方向性を確認した後は、オルドネスがコースの習熟走行を重ねた。セッション最後のGT300クラスの専有走行では再び星野がステアリングを握り、クラス4番手のタイムをマーク。良い感触をつかんでセッションを終えた。

今回の予選ではオルドネスがQ1を担当。冷静な走りで1周目のタイムアタックでその時点での5番手タイムとなる1分46秒930をマークして、その次の周には1分46秒835を記録。最終的にはQ1セッションで9位となり、Q2を走る星野へバトンを渡した。続くQ2で は序盤に星野が見事なアタックを決めて、コースレコードを更新する1分46秒551をマーク、予選3位を獲得した。


NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「今日の予選は予定通りに進みました。GT3勢の中ではトップを取ることもできましたし、ロングランもしっかりやりましたから、決勝レースに向けての準備は整っています。ただ、タイヤには厳しいコースなので、ドライバーは辛いと思いますが、なんとかいい結果を残したいですね」
#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「予選3位というポジションは決して悪くはないし、走るごとにクルマは良くなっていったので、決勝レースに向けてはいい状況になっています。ルーカスも初めてのサーキットでQ1を突破してくれて、素晴らしい仕事をしてくれました。ヨコハマ勢の中では最上位ですし、僕たちができることはすべてできたのではないかと思います。決勝は生き残り合戦になりそうですが、 最後まで走り切って、ひとつでも上の順位でゴールしたいと思います」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「オートポリスで走るのは今日が初めてでしたが、予選でトップ10に入ることができて、満足しています。そのあと、カズキさんが素晴らしいタイムアタッ クで予選3位になりました。標高の高いオートポリスではターボエンジンを搭載する僕たちのクルマにとって有利ですが、その一方でコーナーの多いコースレイアウトのため、速いライバル勢もたくさんいます。また、タイヤの摩耗も厳しいので、それにも注意しながら、安定したタイムで走り続けたいと思っています」