シーズン中盤の混戦状態を抜け出すためにも優勝を目指します
第4戦菅生のあと、第5戦鈴鹿1000qまでに、鈴鹿と富士で合同テストが行われましたが、空力とサスペンション関係の部品を10アイテムほど投入しました。近年にないぐらいたくさんのパーツを投入しましたが、その中でもいくつかいい効果を得られたものがありました。シーズンも中盤戦に入り、日産勢全チームの気合がさらに高まってきています。その手助けになるアイテムを開発陣が用意してくれましたので、それを活かして好結果につなげたいと考えています。

鈴鹿1000qではクルマの速さも当然ですが、戦略も非常に重要になってきます。ピットストップの回数など、各チームがどのように戦略を立ててくるか、ということですが、去年を振り返ってみると結果的には4ピットがよかったので、今年もいくつかのチームがその戦略を狙ってくるかと思います。ただ去年と違ってクルマの性能が上がり、ラップタイムも縮まっているので、燃費を見ると厳しくなるのではないでしょうか。速いタイムを維持しつつ燃費をキープする。非常に大変なことですが、両方の一番いいポイントをうまく見つけられたところが表彰台に行けるのでは、と考えています。

また、まわりより速く走ってピット回数を増やすという作戦も理論上はありますが、実際はあれだけの台数がいて、各車の性能が僅差になっている今の状況では、オーバーテイクが難しくなりますね。どこでどんなクルマと接近するか、というような運・不運も影響してきますので、やはりピットストップのよりよいタイミングを、いかにチームが見いだせるかが重要になると思います。もちろん、予選の位置も大事です。

4戦終えてのポイントランキングは、上位陣が非常に僅差になってきています。それは同時に、ウェイトの積載量もほとんど同じような重さということなのですが、今年はそういう面でかなり混戦状態になっていますね。GT-Rは比較的ウェイト感度が小さいクルマなので、アドバンテージがあると思います。鈴鹿1000qは獲得できるポイントも大きく、この混戦状態を一歩抜け出すいいきっかけになるので、菅生でつかんだ上昇気流を継続し、表彰台、優勝を目指して頑張ります。応援をよろしくお願いします。

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