過酷な1000kmは、予選から上位を狙います
今年の夏の鈴鹿は、久々に1000kmに距離が戻ります。さらに、昨年よりエンジンのリストリクターも2ランクアップしていますから、やはりクルマの熱は多少厳しくなると思います。これについてはセパンと菅生で対策を行ってきており、ある程度大丈夫だろうと思ってはいますが、注意していかなければいけないでしょう。

クルマだけでなく、スタッフやドライバーの体調面も気をつけなければいけない点ですが、ドライバーに関してはエアコンが威力を発揮してくれると思っています。ここ何年かで効果も十分に分かっていますし、より暑いコンディションになった時にはエアコンがあることで他社より有利になり、いい結果を生んでくれると考えています。

またエアロに関しても、7月に行われた鈴鹿テストは雨でしたが、新しいパーツの良さは確認できましたし、そこからアジャストしたものを持っていった菅生の手ごたえから見ても、この1000kmで十分速さを出せるのではないかと思っています。

今年は、本山とマイケルの2名で戦うことになりますが、GT500の中で最年長コンビとなるこの2人は、最強のコンビでもあると自信を持っています。体力的な面でも、少なくとも日産勢の中では一番の(体力のある)コンビではないでしょうか。SUPER GTはコツのいるレースなので、いつもの2人で1000kmを戦えるのはいいことだと思っています。

菅生が予想に反した結果に終わったため、ウェイトハンディも当初予定していたより軽い状態で鈴鹿に臨むことになりました。自分たちのペースで1000kmを走りきるためにも、予選から積極的に上位を狙い、先行逃げ切りのレースをしたいと考えています。応援の皆さんも熱中症などには十分気をつけていただき、共に戦っていただけたらと思っています。皆さんのご声援が、ドライバー達を後押しすることは間違いありません。
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