好相性のオートポリス、GT-R勢の熱戦に期待
SUPER GT第7戦 SUPER GT IN KYUSHU 250kmが、10月1日・2日の両日、阿蘇外輪山の中腹、大分県は日田市上津江町にあるオートポリスにおいて開催される。

2003年にシリーズ戦として初開催されて以来、シリーズ終盤、タイトル争いの重要な一戦として定着していたオートポリス戦だが、昨年は開催されておらず、2年ぶりとなる。R35 GT-Rデビューシーズンの2008年に#23 XANAVI NISMO GT-Rが優勝を飾り、2連覇を狙った翌2009年も、63kgものウェイトを積んだ#1 MOTUL AUTECH GT-Rが2位入賞して強さを見せ、このサーキットとGT-Rが好相性であることを示している。

サーキットの特徴としてはアップダウンの差が大きいこと。その分、ウェイトハンディがパフォーマンスを大きく左右することになるが、今回はハンディ係数が前戦までの2から1に半減、獲得ポイント×1kgのウェイトハンディを搭載することになっている。よって#23 GT-Rは前回よりも29kg軽くなり、#46 GT-Rは前回よりも40kgも軽くなり、その分、パフォーマンスアップすることになる。

ウェイトハンディの差が小さくなったことで、バトルがより熾烈なものとなることも容易に予想できる。ただしシリーズ最終戦を前に、ランキング上位につけるマシンは当然、ポイントを計算し直接のライバルよりも1ポイントでも多く、そしてより上位を狙う展開となるだろう。このレースのトップ争いを演じるのは比較的軽量のシリーズ3位につける#12以下の面々か。中でも気になるのは前回、富士で勝った#38 ZENT CERUMO SC430や途中まで快走していた#39 DENSO SARDなどのSC430勢。最も重い#38でも#23よりは4kg軽く、何よりも前回の勝ちっぷりからSC430勢の復調が証明されているだけに、気になる存在だ。一方、GT-Rとランキング上位を分け合っているHSVはGT-Rに似たマシン特性のようで、オートポリスとの相性も悪くないはず。こちらもマークしておく必要がある。

全8戦で戦われるシーズンもこれが最終戦直前となるシリーズ第7戦だけに、獲得ポイントとランキングによって作戦は様々。ポイントリーダーとして臨む#46 S Road MOLA GT-Rは、逃げ切りを図るためにひとつでも多くポイントを稼ぎたい。一方、シリーズ3位と5位に付ける#12 カルソニック IMPUL GT-Rと#23 MOTUL AUTECH GT-Rは逆転チャンピオンを狙うために是非ともシーズン2勝目を狙いたいところ。#24 ADVAN KONDO GT-Rも、前回の大会(09年)では3位入賞を果たしており、ゲンの良いサーキットで起死回生の1勝を狙ってくるはずだ。GT-Rには、4台揃ってタイトル争いに残れるような熱いバトルを期待したい。

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