ハンドリングが向上した車両で勝ちを狙う
鈴鹿は優勝できたレースでしたが、4位フィニッシュの結果を残してチャンピオン争いに踏みとどまりました。次の富士では勝たなければならないという気持ちで臨みます。

富士では新たなエアロパーツを装着しますが、小変更や見えない部分での変更なので大きな違いは分からないかもしれません。改良した箇所はフロントバンパー、フェンダーのフィン、そしてアンダーパネルの一部です。5月のロードラッグ仕様に、SUGO、鈴鹿で効果を確認できたハイダウンフォース仕様を組み合わせたものです。また鈴鹿では新しい軽量化したエンジンを搭載し、ハンドリング性能が向上。このことで富士のテクニカルなコーナーが連続する最終セクションでも、いい感触での走行が可能になると思います。富士で戦う材料はそろいましたから、ニスモが培ってきたマネージメント、戦略を十分に発揮して、勝たなければならないという強い気持ちで戦います。 9月に入り多少は暑さも和らいでいるとは思いますが、残暑は厳しいでしょう。タイヤ選択がカギになると予想しています。

レクサス勢は全体的にハンディウェイトが軽量ですし、ホームコースということもあり上位を狙ってくると思います。またホンダも今年はロードラッグ志向ですので要注意です。混戦となるでしょうから、チームの取る戦略をミスなくそつなくこなし、残り3戦をいかにしっかり戦うかがキーとなります。まだまだチャンピオンを獲得する可能性のあるチームは多いですから、この3つのレースをしっかり戦えば、チャンスは大いにあると思っています。日産的には最終戦において、4台のGT-Rでチャンピオン争いをしたいですね。

富士には大勢のファンがいらっしゃるでしょうから、皆さまの前でポイントリーダーとの差を縮めて、残り2戦を優位に戦えるようなレース展開をするつもりです。

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