#46 GT-Rが初のポールポジションを獲得!
SUPER GT第4戦の公式予選が7月30日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。雨のなか行われたスーパーラップで#46「S Road MOLA GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が、2位に2.346秒の大差をつけて初のポールポジションを獲得。#24 「ADVAN KONDO GT-R」(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)も3位と好位置につけた。#12「カルソニック IMPUL GT-R」(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は10位。ポイントリーダーである#23「MOTUL AUTECH GT-R」(本山哲/ブノワ・トレルイエ)は13位となった。

3台のGT-Rがスーパーラップに進出
2011年SUPER GTシリーズの折り返し点となる第4戦は、東日本大震災からの復興が急がれる東北地方随一のコース、スポーツランドSUGOにおいて開催。今回ポイントリーダーの#23 GT-Rは52kg、前回のセパンで2位ゴールした#46 GT-Rは42kg、#12 GT-Rは40kg、#24 GT-Rは28kgのハンディウェイトを搭載しての参戦。またGT-R全車のフロントバンパーはダウンフォースの増加を狙った新しい形状となり、またリアウィングの翼端板にフィンを追加するなど細かい仕様変更を行った。
30日は朝からどんよりとした曇天でいつ雨が降り出してもおかしくないような天気。8時25分に始まった公式練習も雨が降ったり止んだりで、各チームとも予想しにくいコースコンディションに悩みながらセットアップを進めていった。セッション終盤には雨が上がってコースもほぼドライコンディションとなり、#46 GT-Rがトップにつけて幸先のよいスタートを切った。#24 GT-Rは7位、#23 GT-Rは8位、#12 GT-Rは10位だった。
午後の公式予選1回目、25分間の混走枠は曇天、レコードラインはドライというコンディションでスタート。この枠で#12 GT-Rのオリベイラが1分17秒102のトップタイムをマークした。混走枠終盤から雨が降ったり止んだりとなり、赤旗中断も2回。このためGT500の専有走行枠は予定より約40分遅れの13時39分にスタートとなった。コースは一部が濡れているもののレコードラインはほぼドライコンディション。セッション残り3分となってアタック合戦がスタートし、混走枠で6位につけていた#46 GT-Rはクインタレッリが3位へポジションアップ。そして次の周で1分16秒145と2位に0.685秒の差をつけてトップを奪った。#12 GT-Rは専有枠でのタイムアップはなかったが3位、#24 GT-Rは安田のアタックで5位につけこの3台はスーパーラップ(SL)への進出を決めた。しかし#23 GT-Rは13位でSL進出はならず、この順位でのスタートが確定した。



#24 GT-Rも3番グリッドと好位置を確保
15時20分、肌寒い雨、ウェットコンディションでSLがスタート。6番目にコースインした#24 GT-Rの安田はS字コーナー前後でマシンの挙動が乱れたが、うまくまとめてその時点で2位につけた。8番目にコースインした#12 GT-RのオリベイラはS字やレインボーコーナーでテールが流れ前半でややタイムロス。さらにSPコーナーでコースをはみ出してしまう。その時点で5位となったが、4輪とも同時に白線からはみ出したことから規定によりタイムは無効になってしまった。
一番最後にタイムアタックに出た#46 GT-Rのクインタレッリは、安定した走行で前半区間のベストタイムを1.738秒も上回る走りを見せたが、クインタレッリは「前半はかなりオーバーステアが出て完璧ではなかったので、後半頑張りました」と後半も集中を切らさず2位に2.346秒の大差をつけた1分26秒355でポールポジションを獲得。「26秒台はまさかのタイム。3回目のフロントローなので明日は思い切り走って結果を出したいです」と相好を崩した。また柳田は「SLは徐々に雨の量が増えてきて心配しましたが、ロニーがすごい走りを見せてくれました。しびれました。いつも以上に力が入って疲れました」と周囲を笑わせた。


ニスモ鈴木豊監督
「23号車は予選は雨を予想していたこともあり雨中のタイムは良かったのですが、ドライコンディションになってしまったのは不運でした。ドライでのセットアップが練習走行から煮詰め切れなかったためこの結果になってしまいましたが、明日に向けてセットアップをし直して臨みます。決勝レースは粘り強く走り、ニスモの総合力でひとつでも順位を上げるような走りをお見せしたいと思っていますので、ぜひ応援をよろしくお願いします」


Rd. 4 SUGO GT 250km RACE - Qualify Combined [ 1st 12:25 - 13:49 / SUPER LAP 15:20 - 15:57 ]
Weather : Cloudy - Rain  /  Course : Dry - Wet  /  Saturday,30 July, 2011 - Sportsland Sugo (3.704256 km)


Pos

No

Car

Driver
Qualify
1st Super Lap
1 46 S Road MOLA GT-R 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ 1'16.145 1'26.355
2 39 DENSO SARD SC430 石浦 宏明 井口 卓人 1'17.316 1'28.601
3 24 ADVAN KONDO GT-R 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム 1'17.233 1'30.219
4 32 EPSON HSV-010 道上 龍 中山 友貴 1'17.167 1'30.625
5 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 山本 尚貴 1'16.840 1'31.037
6 36 PETRONAS TOM'S SC430 アンドレ・ロッテラー 中嶋 一貴 1'17.245 1'31.107
7 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘 塚越 広大 1'17.292 1'32.515
8 35 D'STATION KeePer SC430 脇阪 寿一 アンドレ・クート 1'17.321 1'32.960
9 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 平手 晃平 1'17.302 1'33.124
10 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 J.P・デ・オリベイラ 1'17.102 タイム無効
13 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 ブノワ・トレルイエ 1'17.885  
※No.12 2011 SGT-SpR第25条7.(SL中の4輪同時白線外脱輪)により、スーパーラップ進出車両の最後尾とされた。
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