開幕2連勝のGT-R勢、ウェイトハンディと猛暑に挑む
SUPER GT第3戦 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIAが、6月18日・19日の両日、マレーシアはクアラルンプール市郊外にある、セパン国際サーキットで開催される。事実上の開幕戦となった第2戦富士とのインターバルに第1戦岡山が開催されており、車両の搬出は岡山戦からわずか1週間の5月末。チームにとっては慌ただしいスケジュールとなった。なお、前戦の岡山と同様、決勝の距離は300kmから250kmに短縮されている。

雨に見舞われた開幕戦の富士では、#23 MOTUL AUTECH GT-Rが優勝。続く岡山では、ドライコンディションの中、タフなバトルを強いられながらも#12 カルソニック IMPUL GT-Rが競り勝ち、GT-R勢が序盤の2戦を連覇した。岡山の予選ではポールのマシンから少しばかり水を空けられてしまったが、決勝での強さは明らかにGT-Rに軍配が上がった格好となった。

ウェイトハンディを背負いながらも、この岡山ラウンドで手堅く5位に入った#23 GT-Rは、ポイントランキングトップで第3戦を迎えることになる。第2戦で優勝した#12 GT-Rがランキング2位で、それぞれ52kg、40kgのウェイトハンディが課せられることになっている。加速と減速での影響は避けられないが、コーナリングでの影響を最小限に抑えつつ、タイヤに優しいセットアップが、エンジニアに求められるところだ。

因みに、セパン・サーキットとGT-Rの相性は抜群で、現行モデルがデビューした08年以降、セパンでGT-Rは負け知らず。今回は、金曜日の習熟走行が予定されておらず、土曜日の公式練習からすぐに予選本番となるが、この相性の良さがきっと後押ししてくれるはずだ。また、NISMOで開発したエアコンも、猛暑のバトルでは威力を発揮するに違いない。

もちろん、ライバルも黙ってはいない。岡山で速さを見せつけたホンダ勢は、中高速コーナーが連続するこのセパンも得意としているだけに、反撃は必至。レクサス勢もセパンに向けてSC430の開発に精力を注いでおり、その成果が気になるところだ。

コース幅が広く、抜きつ抜かれつのバトルとなること必至のセパン・ラウンド。レース距離が250kmに短縮されているとあって、決勝のペースアップも充分に予想できる。猛暑のバトルを制するのは、はたしてどのマシン、どのドライバーコンビだろうか。

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