開幕2戦目を迎えたRd.1 岡山250kmレースで、12号車(カルソニックIMPUL GT-R)が勝ちGT-Rの2連勝となった。

クルマの速さが拮抗しているSUPER GTで勝つには、ピット戦略を含めたチームの総合力が大きく影響する。今回勝った12号車及び40kgのハンディウエイトを背負って5位に入った23号車(MOTUL AUTECH GT-R)は共に、ピット戦略で順位を上げた。

岡山サーキットはコース幅が狭く、1秒位のラップタイム差があってもコース上で追い抜くのは難しいのでピット戦略は大きな意味を持つ。

23号車は開幕戦に勝ちシリーズポイントをリードしているが、チャンピオンになるにはハンディウエイトが減る最後の2戦までの間に毎戦どれだけ多くのポイントを稼げるかがキーとなる。そこで当然岡山戦でもポイントを稼ぎたいわけだが、重い23号車は予選結果が期待できないのでそれを挽回して決勝で順位を上げるにはピット戦略が他のサーキット以上に重要になる。

そこで金曜日の練習走行から入念にセットアップを重ねて、15秒以上を稼げるハードタイヤでのタイヤ無交換作戦の可能性を探り、遂にそのプランAで予選12位から追い上げて決勝5位の結果を得た。これで開幕戦に引き続きタイヤ無交換作戦を成功させたことになる。

12号車もピットワークで1位に躍り出てそのまま優勝したが、今回勝利を引き寄せたのは星野監督のJPオリベイラに対する「今回は99%で良いから!」というスタート前の一言である。開幕戦でトップを走りながらGT300と接触し勝利を棒に振ったJPにとって今回は是が非でも勝ちたいとかなり緊張していた。そこへいつも100%以上を要求する星野監督からの一言で「リラックスして思い切り行けた!」とJPはレース後話していた。さすが日本一速いドライバーの異名を取った男の心憎い言葉である。

今回は星野監督とインパルチームに☆三つ、NISMOチームに☆二つである。

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