開幕・富士を制したNISMO、ウエイトハンディの克服に挑戦
予選から白熱必至、250kmのスプリント戦
SUPER GT第1戦 OKAYAMA GT 250km RACEが、5月21日と22日の両日、岡山国際サーキット(岡山県)で行われる。東日本大震災の影響による日程変更により第2戦富士が先に開催されたため、大会名とは裏腹に実質的には第2戦となる。決勝の距離は300kmから250kmに短縮された。

事実上の開幕戦となった富士ラウンドでは、#23 MOTUL AUTECH GT-Rが優勝。雨が降り続く難しいコンディションの中、タイヤ選択などの戦略を見事に的中させての勝利だった。また予選では、#46 S Road MOLA GT-RがGT500デビュー戦でいきなりの2位。さらに決勝序盤には、#12 カルソニックIMPUL GT-Rと#24 ADVAN KONDO GT-Rがトップを争うなど、GT-R勢全体の速さが際立っていた。

NISMOとしては、この勢いを継続させて岡山でも連勝といきたいところ。だが、#23 GT-Rには優勝と引き換えに40kgのウエイトハンディが課される。ここはタイトなコーナーが連続し、ブレーキングとコーナーからの加速が重要なコースだが、ウエイトハンディはその両方に悪影響を及ぼす。NISMOは、このウエイトハンディが与える影響をわずか3週間のインターバルで克服するという、困難だがやり甲斐のある課題にチャレンジすることになる。

ここで強敵になりそうなのがホンダ勢。昨年の岡山ではポール・トゥ・ウィンを達成するなど、このコースとの相性はよい。前戦・富士では、惜しくもタイヤ選択などにより下位に沈んだが、今回は捲土重来を期して臨んでくる。

もちろん、レクサス勢も強力。富士ラウンドでは予選ポールを獲得、決勝でも2位、3位を占めるなどGT-R勢に迫るパフォーマンスをみせた。岡山に向けて、いっそうの戦力アップを図ってくるのは間違いなく、手強いライバルとなるだろう。

タイトな岡山のコースは抜きどころが少ないうえに、今回はレース距離も250kmと短く、予選順位がかなり重要。21日の予選、いや、その前の練習走行から、目の離せない戦いが繰り広げられることは間違いない。

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