NISSAN GT-Rは、2台が入賞

五月晴れとなった5月2日(日)に、富士スピードウェイ(1周4.563km)でSUPER GT第3戦決勝レースが行われた。総走行距離は通常より100km多い400kmで、ピットストップも2回が義務づけられているこのレースで、予選9位からスタートした「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)はレース序盤から堅実な走りで周回を重ね、6位に入賞した。また、8番グリッドからスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)も88周を走りきって8位に入賞した。

ゴールデンウィーク最中の日曜日ということもあり、この日富士スピードウェイを訪れたレースファンは、約5万3千名を超えた。グランドスタンドを埋め尽くす観客が見守る中、午後2時過ぎに決勝レースがスタート。クインタレッリがドライブする#12 GT-Rは、6周目には8位となった。その後しばらくの間はこの位置のまま周回し、2回目のピットインを終えたあと7位に。終盤の73周目に#18 HSVをパスして6位に上がると、そのままレース終了迄堅実な走りでポジションを維持した。

一方、序盤を7位で走行した#24 GT-Rは、スタートドライバーのオリベイラが安定したペースをキープ。一時5位迄順位を上げて、30周目にピットインして安田にドライバー交代した。安田もペースを乱すことなくマイレージを重ねたが、8位を走行していた52周目に第1コーナーで#18 HSVにかわされて9位となる。その後、オリベイラにドライバー交代し8位でコースに戻った#24 GT-Rは、そのままゴールを駆け抜け、ポイントを獲得した。

この週末最も不運だったのは、「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)であった。決勝日の前日に行われた公式予選では、8番手でスーパーラップのタイムアタックに臨んだトレルイエが予選4位に躍り出、観客を多いに沸かせた。決勝スタートの好位値を手に入れた#23 GT-Rだったが、決勝前のウォームアップ走行で駆動系に不具合が発見され、スターティンググリッドにマシンをつけることなく修理に時間を費やした。作業が完了したのは、決勝レースがスタートした直後のこと。#23 GT-Rは、2周遅れでコースインして行った。トレルイエは、レースリーダーと比べても遜色ないペースで走行し、34周目に本山にドライバー交代した。しかし、エンジントラブルにより58周目にコース上にストップ。そのままリタイヤとなった。

柿元邦彦日産系チーム総監督
「今回は、GT-Rが6位、8位という結果で、期待の23号車もリタイヤとなってしまいました。今年は新型エンジンを投入したので、信頼性や性能確保などに色々とメイク&トライしています。今回は、そのエンジンのトラブルということで、今後につながる良いテストができたと考えています。対策をしっかり入れて、チャンピオン争いに加われるように、残りのレースをがんばります。どうぞ変わらぬ応援をよろしくお願いします」


Rd. 3 FUJI GT 400km RACE - Race Combined [ Start 14:03 / 88 Laps ]
Weather : Fine Course : Dry / Sunday,2 May, 2010 - Fuji Speedway (4.563 km)

Pos No Car Driver Time / Diff.
1 35 MJ KRAFT SC430 石浦 宏明 大嶋 和也 2:25'00.795
2 1 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー +4.741
3 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム +22.875
4 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 リチャード・ライアン +41.899
5 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘 塚越 広大 +51.687
6 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 ロニー・クインタレッリ +1'11.940
7 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 ロイック・デュバル +1'17.697
8 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ 安田 裕信 +1Lap
9 32 EPSON HSV-010 道上 龍 中山 友貴 +1Lap
10 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 山本 尚貴 +1Lap
- 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 ブノワ・トレルイエ +30Laps
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