「IMPULカルソニックGT-R」が3位表彰台を獲得。
4月19日(日)に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット(1周5.807km)でSUPER GT第2戦決勝レース(52周)が行われ、予選5位からスタートした「IMPULカルソニックGT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)が粘り強い走りをみせ、3位表彰台を獲得。ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)は終盤までリードしたが、タイヤトラブルが発生して後退。波乱のレースを11位で終了した。


「MOTUL AUTECH GT-R」が圧倒的な速さでレースをリード
気温22度と暖かい日差しの下、ピットビルディングとパドックエリアが大きく改修された鈴鹿サーキットには35,000人の観客が詰めかけた。前日の公式予選で会心の走りをみせポールポジションを獲得した#1 GT-Rの本山哲は、決勝レースのスタートを担当。一周目から後続を引き離しにかかった本山に、3周目以降から#38 レクサスSC430が猛然と追い上げてぴたりと背後につけた。#38は盛んに追い越しを狙って攻めたが、本山は逆転の隙を見せず首位を守ることに成功した。その後28周目にピットインし、ブノワ・トレルイエにドライバー交代。迅速なピットワークでコースに戻った#1 GT-Rは、前半よりもリードを広げて終盤へと向かった。2位に一時13秒もの大差をつけ、単独走行でレースを終えるかに思われたが、チェッカーフラッグまで5周を残した47周目に突如スローダウン。#36 レクサスSC430にトップの座を奪われ、続いて#38レクサスSC430、#12 GT-Rにも抜かれ、4位となった。その後コース上でアクシデントがありセーフティカー走行となったため、4位のままフィニッシュ。しかし、#38に抜かれる際にコース上で同車に接触したことにより、27秒加算のペナルティを受けることとなり、11位へと順位を下げた。


「IMPULカルソニックGT-R」は、我慢の走りで3位に
開幕の岡山では、後方から追い上げて4位となった「IMPULカルソニックGT-R」は、16kgのハンディウェイトを積んで予選5位からレースをスタート。鈴鹿を得意とする地元三重県出身の松田次生がレース前半を担当し、11周目に#3 GT-Rをパスして4位に上がった。27周目にセバスチャン・フィリップに交代するためピットイン。32周目には3位となった。しかし、燃料をセーブする車両の設定だったこともあり、ペースがなかなか上げられず、43周目に#38 SC430に3位を明け渡した。その後、#1 GT-Rが後退したため3位に戻り、そのままチェッカーフラッグを受けた。

「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は、予選3位からクインタレッリがスタート。序盤は3位をキープして周回を重ねたがその後5位にポジションダウン。後半担当の安田は、安定したタイムで周回を重ねた。しかし、47周目のシケイン手前で他車から押し出されてクラッシュし、リタイアとなった。

開幕戦優勝の「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベリラ/荒聖治)は、オリベイラが予選12位からスタートして、序盤は上位車を次々にパスする勢いを見せた。しかし、その後はペースがあがらず、後半交代した荒もリスクを避けて堅実な走りで周回。最終的には8位でレースを終えた。



#1 GT-R 本山哲
「クルマは昨日から決まっていました。決勝レースは気温が高くてタイヤにとっては厳しい状況だったので、慎重にタイヤをセーブして走りました。中盤から後ろの車両のタイヤがきつそうだなと思ってプッシュしてアドバンテージも稼げ、理想の展開となりました。ピット作業も早くイージーな展開だと思っていました。でもいろんなことが起きるのがレース。調子はいいので、気持ちを切り替えて次のレースで頑張ります。でも、悔しいです」
#12 GT-R 松田次生
「今日は気温が高く、はじめからタイヤがギリギリだったので、ついていくのが精一杯という状況でした。でも、燃料消費を抑えたセッティングのためストレートが伸びない中、セバスチャンががんばってくれました。地元鈴鹿で表彰台にあがれたのは本当に良かったと思います。夏の鈴鹿もがんばります」

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