GT-Rは昼間のセッションで全車がトップ10入り
難しい路面状況の中、順調にセットアップ進む
 シリーズで最も長い1000kmレース、第6戦鈴鹿の練習走行が22日に行われた。今回のイベントを前に特別性能調整が行われ、GT-Rの最低車重が1,180kgから20kg軽い1,160kgとなった(NSXの1,140kg、SC430の1,100kgは変更なし)。これに第5戦までのハンディウェイトを加算すると、#23 GT-Rが1,215kg(40kgのウェイト搭載と15kg分のリストリクター調整)、#22 GT-Rが1,180kg(20kgのウェイト搭載)、#24 GT-Rが1,190kg(30kgのウェイト搭載)、#3 GT-Rと#12 GT-RはSUGOのレース結果により、25kgの性能優遇を得たため1,135kgとなる。また1000kmという長丁場のため、#22 GT-Rにはドミニク・シュワガー、#23 GT-Rにはファビオ・カルボーンを第3ドライバーとして起用した。

 決勝のゴール時間が日没後になるため、GT-Rのヘッドライトは全車、反射板を大きくして光量をアップ。さらにライトの角度をワイドにして夜間の視界確保に努めている。また通常ブルーのフィルムをヘッドライトに貼っている#22 GT-Rだが、光量を確保するため昨年同様フィルムを装着していない。さらに#22、#23の2台を識別するために#22 GT-Rのルーフにはブルーの識別灯が追加されている。

 1回目の練習走行が始まった9時40分の気温は27℃。風が涼しく、いつもの鈴鹿1000kmの猛暑という感じではない。このセッションで#12 GT-Rが1分56秒487のタイムで3位につけた。また#22 GT-Rが6位、#3 GT-Rが7位、#23 GT-Rが8位、#24 GT-Rが9位とGT-Rは全車がトップ10入りと順調な走り出しを見せた。

 2回目の練習走行は14時10分から始まったが、雲が多かったため気温は依然28℃と低いまま、各チーム、セットアップをいろいろ試しながらの走行になったが、全体的になかなかタイムアップを果たせない。そのような状況のなか、#22 GT-Rのミハエル・クルムが1分56秒552で2回目のトップタイムをマークした。「思うようにタイヤがグリップしなくてセットアップが難しかったけれど、クルマは悪くない。でもトップを取ったのは不思議な感じがします。開幕戦に比べ80kg重いから、いろんな意味で大変だけどまずは予選でトップ10を狙いたい」とクルム。#23 GT-Rが5位、#3 GT-Rが7位、#12 GT-Rが10位、#24GT-Rが13位につけた。

 この昼間の2回のセッション総合では、#12 GT-Rが3位、#22 GT-Rが4位、#3 GT-Rが8位、#23 GT-Rが9位、#24 GT-Rが10位と全車がトップ10入り。順調にセットアップを進めている。

 なお、17時45分からは3回目の練習走行(ナイトラン)が行われ、各チームともヘッドライトや補助灯の確認を行った。

飯嶋義隆監督
「今日はマーキングするタイヤの選定、燃費のチェック、コンスタントラップタイムの確認などを行いました。全体的にコースコンディションが読みづらく午後のタイムが伸びませんでしたが、トラブルもなくセットアップももう少し煮詰める部分はありますが順調です。22号車は表彰台を狙うレースができるかなと思っています。23号車はまだ重いのでコンスタントに走りきって確実にポイントを獲得することを目指します」
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