「MOLA レオパレス Z」が連続2位表彰台でポイントリーダーに
「ダイシン ADVAN Z」は10位でポイントを獲得
決勝日、22日の朝に行われたウォームアップ走行で#46 Zはトップの0.6秒差の3位、#81 Zは1.0秒差の6位とまずまずのタイムをマーク。両陣営とも決勝を控えて手応えを感じることができた。決勝レースまでのインターバルでは時おり雨が降ったが決勝に影響は全くなかった、気温は30℃、路面温度は39℃と昨年より暑さは和らいだが、それでもスターティンググリッドに立っているだけで汗が吹き出すほどだった。

16時にフォーメーションがスタート。スターティングドライバーは、予選5位の#81 Zが青木孝行、予選12位の#46 Zが星野一樹。1周目、青木と予選4位の車両が並んで1コーナーへ。4位の車両が2位の車両に追突し跳ね返って来て青木に接触。これで#8 1Zは17位へ大きくポジションを落とすことになった。この混乱をうまくかいくぐったのが星野だった。1周を終えて星野は5つポジションを上げた7位に。さらに6周目に6位、16周目に5位、24周目に4位までポジションを上げピットイン。ここで安田裕信に交代し、給油、タイヤ交換とピットワークも完璧に決まり、8位でコースへ戻った。

#81 Zの青木は1台1台をていねいに抜きながらじわじわとポジションを上げていき、17周目にはトップ10入り。さらに28周目までピットインを遅らせ、3位でピットイン。ここで藤井誠暢に交代しようとしたが、序盤の接触の影響でドアが開かず作業に手間取った。給油、タイヤ交換を済ませて14位でコースへ。そこから#81 Zは再び藤井がていねいに1台ずつかわしていくというレースを強いられることになった。

35周目には#46 Zの安田は3位に。そして36周目の1コーナーでトップとは8秒差の2位に上がった。ここからはトップとほぼ同様のラップタイムで周回を重ね、最後は4.7秒まで差をつめたところでチェッカー。2戦連続2位表彰台で、シリーズポイントはトップと同点の2位に。さらにチームポイントはトップに躍り出ることになった。#81 Zは終盤の48周目に再びトップ10までポジションを戻してチェッカー。藤井のベストタイムが3位を刻んだこともあり、計2点を加えシリーズ8位となった。こちらは次の第5戦(SUGO)での活躍に期待がかかる。

星野一樹(#46「MOLA レオパレス Z」2位)
「スタート前から1コーナーはイン側が混むのでアウト側を通ると決めていましたし、絶対に何かがあると思っていました。そして2コーナーでは予想どおりアクシデントが発生していましたが何とか無事に横を抜けました。コースにタイヤがマッチしていることは分かっていたし、粘り強く走れば表彰台にも乗れると思っていました。安田もアウトラップは速くいけと言ったとおりに走ったし2位までポジションを上げたし、チームもクルマも全部完璧でした」

安田裕信(#46「MOLA レオパレス Z」2位)
「一樹さんが有言実行でポジションを上げてくれてばっちりでした。ブレーキも非常に良くて(ライバルを)抜くことができました。金曜日の練習走行を走ることができずチームには迷惑をかけてしまいましたが、2位でゴールできてよかったです。いや、2位は悔しいんですけどね(笑)。これからも自分たちのレースをしていけばチャンピオンにも近づけると思うし、次のSUGOも粘り強く走りたいと思います」
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