新たな伝説なるか!?NISSAN GT-R、初夏の富士に挑む!
2戦連続1-2フィニッシュを遂げたNISSAN GT-Rだが、5月3〜4日に富士スピードウェイで開催される第3戦では苦戦が予想されることになった。この第3戦を前に今年2回目の特別性能調整が行われ、GT-Rの最低車両重量は第2戦よりさらに30kg増えた(開幕時より80kg増)1,180kgとなるからだ。今回の特別性能調整でNSXは1,140kg、SC430は1,100kgという車重になり、ストレートが1.5kmにも及ぶ富士では重いGT-Rは苦戦を強いられそうだ。

富士スピードウェイは国内屈指のハイスピードコースで、1.5kmのホームストレートは世界的にも類を見ない。前半区間はチャレンジングな高速コーナーもあるが、ダンロップコーナーから最終コーナーまでの最終セクションは、上りながらコーナーが連続するテクニカルセクションと、性格がかなり異なってくる。特に最終セクションは車両重量(車重)が大きく影響し、さらには最終コーナーでの脱出スピードがストレートでのトップスピードにつながるため、車重の重いGT-Rには厳しい。

特別性能調整の他、性能調整とウェイトハンディを加算した車重は、23号車が1,295kg(100kgのウェイト搭載と95kg分に値するリストリクター調整)、22号車が1,200kg(100kgのウェイト搭載)。また支援チームでは3号車が1,180kg、12号車が1,210kg(100kgのウェイト搭載と10kg分のリストリクター調整)、24号車が1,155kgなので3号車と24号車がGT-Rのなかでは比較的上位を狙うチャンスがある。

富士攻略には「低速と高速のセッティングのバランスを取るのが難しいので、妥協点をどこに持っていくのかがカギ。ライバルの走りを見ながら探っていくことになる」。また「5月の富士は500kmと距離も長いし、去年も予選順位がトップ10に入れなかったのに1−2フィニッシュできたので、表彰台は厳しいかもしれませんが、確実に最後まで走りきってひとつでも上位を狙いたい」と本山は語っている。


本山哲から富士観戦ポイント
「最終セクションの観戦エリアはコースまでの距離も近いのでタイヤが滑るといったクルマの挙動がよく分かると思います。それと富士はなんといってもストレートスピードの速さが一番ですから、グランドスタンドでも十分GTの魅力は感じるでしょう。ピットワークも見られますからね。それと1コーナー、300km/hからのブレーキングも迫力ありますよ」

PAGETOP