新体制となった2台のZは3列目のグリッドから表彰台を目指す
今季GT300のZはSUPER GTに復帰したTEAM DAISHIN、そしてMOLAからそれぞれ1台のZが参戦する。ドライバーも藤井以外は新たな顔ぶれとなり、またMOLAはタイヤをミシュランに変更、2台のZは新たなカラーリングで鈴鹿に登場した。
前日の雨はすっかり上がり、朝から晴天に恵まれた鈴鹿。コースは前日の雨のためにコースのラバーグリップが落ちており、全体的に滑りやすいコンディションになっていた。さらに各チームともドライコンディションのセッティングが確認できておらず、朝10時に始まった予選1回目では特に慎重な運転が求められた。そのような状況のセッション残り15分の時点で、130Rでクラッシュした車両があり赤旗が掲出されて中断。#81 Zの青木はアタックに入る直前だったが、#46 Zの星野は丁度アタック中で半周近くタイヤを消耗させてしまった。再開後に残された時間はわずか4分少々。星野は他の車両に前を塞がれる形で満足なアタックができず6位、青木はうまくまとめて4位につけ、2台のZはそろってスーパーラップ(SL)進出を果たすことになった。

SLは14時35分にスタート。4番目に#46 Zの星野がコースイン。思い切り1コーナーへ進入しダンロップコーナー手前までのセクター1でトップに立った。しかしスプーン2個目、シケインでのブレーキング時に車両の姿勢が乱れ2分6秒720。その時点でのトップに立ったが結果的には逆転されて5位となった。7番目にアタックに入ったのは#81 Zの青木で、これが青木にとっての初SLアタック。しかし「2コーナーで失敗」(青木)して、2分6秒738のタイムで6位にとどまることになった。

2台のZのポジションはグリッド3列目。決勝レースでは確実に走りきり、まずは表彰台を狙うことになる。

星野一樹(#46「MOLA レオパレス Z」予選5位)
「予選1回目からブレーキング中の姿勢が落ち着かなかったので、セッティングを直そうとしたんですがSLまで時間的に間に合いませんでした。自分としてはコースをめいっぱい使ってうまく走れたけれど、5秒後半から6秒頭にはいけたと思います。明日は最低でも表彰台には乗りたいです」

青木孝行(#81「ダイシン ADVAN Z」予選6位)
「失敗です。欲をかきすぎたという感じです。初SLというのはあまり影響なかったとは思うけれど、6秒真ん中あたりのタイムで(予選4位の)#43ガライヤの前には行きたかったので、ちょっと悔しいですね。まずは表彰台を狙ってレースに臨みます」
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