7月25日、26日の両日、NISSAN Motorsportsは、1991年にR32型スカイラインGT-RグループA仕様車で劇的な総合優勝を遂げた伝統の耐久レース、FIA GT選手権第4戦「スパ24時間レース」(ベルギー)に、FIA GT1仕様のNISSAN GT-Rを出場させる。

R32-R34型スカイラインGT-Rシリーズは英国向けに少量が輸出された以外ヨーロッパでは販売されなかったが、現行のR35型NISSAN GT-Rは本年よりヨーロッパでも販売されている。17年の年月を経て、レースで成功を収めた象徴的なGT-Rがこの伝統のスパ24時間レースに戻ってくることで、レースファン、GT-Rファンは心を踊らせているに違いない。

今シーズンは、2010年からスタートする新しいFIA GT1世界選手権用のマシンを実戦の中で熟成するのが狙いであり、2008年12月のシェイクダウン以降、NISSAN GT-R は、マレーシア、欧州でのテストや2回のFIA GT選手権における実戦参戦を含めこれまでに10,000km以上を走り込んでおり、準備万端で今シーズン最大のハイライトであるスパ24時間に臨む。先日ドイツのオッシャースレーベンで開催されレースでは非常に不安定な天候であった為、天候がめまぐるしく変わりやすいスパ24時間の良いシミュレーションとなり、トリッキーな条件でもマシンは十分ポテンシャルを発揮することが確認されている。


スパ24時間に出場するNISSAN Motorsportsのドライバーラインアップは最強の布陣であり、日産ドライバーとして長いキャリアを持つミハエル・クルム(ドイツ)、耐久レースのスペシャリストであるダレン・ターナー(英国)のレギュラーに加え、元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソン(英国)が名を連ねている。

スパ・フランコルシャンサーキットは、ヨーロッパでももっとも由緒あるコースのひとつである。スパ24時間レースは、1924年に第1回が開催された有名なル・マン24時間レースの翌年から続けられているクラシックイベントだ。2000年まではツーリングカー主体であったが、2001年にさらにパワフルなGTカテゴリーのレースにスイッチ。それ以来、FIA GT選手権シリーズのひとつに組み込まれている。

【ドライバーコメント】
ミハエル・クルム
「スパは、世界で最も攻め甲斐のあるコースのひとつです。でも、コーナーも気を抜くとミスを招き、しかもかなりの高速コーナーが多いため、ミスは即リタイアにつながってしまいます。とはいえ、スパ24時間に挑むことは、特別にエキサイティングです。僕たちの目標はこのレースを最後まで走りきることですが、ニューカーにとってそれは容易ではありません。でも僕たちは力を合わせてゴールを目指します。NISSAN GT-Rはどんどん速くなっており、信頼性もついてきています。そして、この大事なスパの一戦でさらに大きな進歩を遂げると期待しています」

ダレン・ターナー
「ここスパはとても素晴らしいコースです。今年はこれで二度目ですが、いつ戻って来ても嬉しいと感じます。今回アンソニー(デビッドソン)がチームに加わってくれて、僕は本当にハッピーです。彼とはとても良い関係で、ミハエルにとってもそれは同様だと思います。スパは僕たちにとっても大きな目標ですが、NISSAN GT-Rがスパ24時間で成功を収めるため、僕たちは全力を尽くします」

アンソニー・デビッドソン
「ギガウェーブ/NISSAN MotorsportsのNISSAN GT-Rで今年のスパ24時間レースに出場することを、本当に楽しみにしています。この長距離レースは僕たち全員にとって大変興味深いチャレンジであり、スパは楽しめるコースなのでここでマシンに乗れることは、大変素晴らしいことだと思います」

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