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ボンジュール!

欧州への挑戦ブログ、シーズン2の第3弾は、フランスからお届けします。

今回、僕はル・マン24時間に合わせてヨーロッパ入りして、翌週のポールリカール1000Kmレース、そしてその翌週の水曜日のスパテストまで、約3週間をヨーロッパで過ごしました。

ル・マンでは、レースを観戦しながら、横浜の日産本社で行われていたパブリックビューイングとテレビ電話で繋いで現場の様子をレポートする仕事に挑戦したり、ホスピタリティーで子供をマシンに乗せる体験コーナーの仕事を手伝ったりしました。ホスピタリティーの手伝いに来ていたGT Academyのウィナーで去年のチームメイトだった、ミゲールやフローリアンとも久々に会えました!

また日本から駆けつけてくれた日産応援団ツアーの皆さんと一緒に応援し、最後チェッカーの時は僕もスタンド側から観ることが出来ました。

そして今回、ポールリカールのレースまですこし時間があったので、後輩でホンダのドライバーとして今年GP2に参戦している松下信治とパリで会って、すこしパリ観光をしました。お互い海外のレースに単身挑戦していることで、いろいろ共感できることも多く、かなり熱く語り合いました(笑)

またその後、ポールリカールへ行く途中で一度行ってみたかったモナコについに行ってきちゃいました!モナコに着いた瞬間、ものすごく奇麗な海が広がっていて、街に入ると、まさにテレビで見ていたモナコのコースと風景がそのままで、コースの縁石もそのまま残っていました。コースを一周ランニングしましたが、思っていたよりもずっと狭く短い印象で、こんな狭いところをF1のスピードで走ることを想像するだけで凄いです。

そしてブランパン耐久シリーズ第3戦、ポールリカールでのレースでは、今年初めて予選Q3アタックとスタートドライバーを務めることになりました。

今回なんとブランパン耐久レース最多の63台がエントリーし、予選ではそれが一斉に走るため、クリアラップを取ることが非常に難しく、タイム差1秒の中に20台以上が入ってくる僅差の争いをしなければいけないため、本当に緊張感のある予選になりました。その中で2位のタイムを記録出来たことは良かったですが、残念ながらQ1の時に赤旗中のピットレーン進入時間の関係でペナルティーを受け、5グリッド降格で7番手からスタートになりました。

レースのスタート直後は、やや混乱があり、一度スタートが仕切り直しになりました。2度目のスタートでレースはスタートしたのですが、5コーナーでサイドバイサイドで争っていた8号車のベントレーが前を走る333号車のフェラーリに追突し、その他数台を巻き込む多重クラッシュがまさに自分の目の前で起こりました。でもここは冷静に引いて、避けることが出来ました。そして前を走る7号車と84号車のベントレーをそれぞれパスして、序盤に2位に上がり、トップを走る63号車のランボルギーニ・ウラカンを追う展開になりました。そしてアレックスのスティントでウラカンをついに攻略し、自分へ2回目のバトンが渡った時にはトップでコースに復帰しました。

このスティントでは気温も下がったことで、レース中のファステストラップを記録して、2位以下に30秒近いギャップを築くことが出来ました。しかしレースは最後まで緊迫し、後半は7号車ベントレーのスティーブン・ケインが猛追し、ラスト10分の時点で1秒近くまで詰められるシーンもあり、正直ヒヤヒヤしましたが、残り数周のところでベントレーがスピン、なんとか難を逃れて、初優勝をすることが出来ました。

モンツァ、シルバーストンとどちらも表彰台のチャンスをなかなか掴めず、本当にシビアなシリーズということを実感しながら、チームと共に努力してきて、全員がノーミスで完璧な仕事をしてくれたお蔭で優勝することができ、本当に嬉しいです。またこれがNissan GT-R NISMO GT3にとっても、ブランパン耐久シリーズに参戦以来の総合初優勝ということもまた嬉しいですし、同じ週に行われたSUPER GTタイ戦でも3号車と10号車のGT-Rがワンツーフィニッシュ、GT500でも46号車が優勝して、日産チームにとってとても嬉しい週末になりましたね。

ポールリカールのレースの後、すぐにベルギーに移動して、水曜日に次戦の24時間レースが行われるスパ・フランコルシャンにて公式テストに参加してきました。次戦のスパ24時間はさらに台数が増えて、66台のエントリー!さらにタフなレースが予想されますが、ポイントリーダーとして迎えるこのレース、またチーム一丸となって、優勝目指して、頑張りたいと思います。

それではまた、See you soon!

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