TITLE

みなさん、こんにちは!欧州への挑戦ブログ、第三弾です!


6月はブランパンのレースまで時間があったので、フランスのル・マン24時間レースのテストデーとレースウィークに見学&応援に行ってきました。ル・マン24時間レースは、子供の頃にテレビで見た時の衝撃が強く、それからずっと憧れのレースでした。

初日に、コースを車で走ってもらった時はすごく感動的でした。有名なユノディエールのストレートからミュルサンヌ、インディアナポリスコーナー、アルナージュコーナー、ポルシェカーブの手前までは、普段は公道として使われていて、普通に車で通ることが出来ます。

また車では入れない1コーナーからダンロップシケイン、テルトルルージュまでZEODドライバーのウォルフィとテストドライバーのトミーさんと一緒に見て回りました。トミーさんはル・マンに何度も出場されていて、とても親切に走り方をお教えてくれました。

テストデーでは、コース上にル・マンに出場するレーシンカーがズラリと並んで撮影する時間があり、その光景はまさに圧巻でした。来年はここに日産のLMP1カーも並ぶと思うと今からとてもワクワクします。

本戦のル・マン24時間レースを生で見て、ここで勝つ事の難しさを思い知りました。何事もなく完走するだけでも困難で、その中で優勝するということが自動車メーカーやドライバーにとってどれだけ大きなことかが、この表彰台の光景が物語っていました。自分にとってもすごく刺激になるシーンでした。

また最後にすごいサプライズがあり、なんとヘリコプターでル・マンのコースを2周させてもらいました!ヘリコプターに乗るのはもちろん初めてだったので、乗る前はすこし怖かったですが、上空からの景色の綺麗さとサーキットとレーシングカーがまるでミニチュアの様で、本当に素晴らしい体験をさせて頂きました。

ル・マンの翌週にはすぐに、こちらもまた伝統のあるニュルブルクリンク24時間があり、一旦イギリスに戻って準備をして、ドイツに入りました。

スターティンググリッドは身動きが取れない程の人の多さでした。また至るところでキャンプやBBQをしていて、走行中に本当にいい匂いがしました(笑)

レースの結果は残念ながらリタイヤにとなってしまいましたが、世界トップレベルのレースの中で、経験のあるクルムさん哲也さん一樹さんと組ませてもらい、自分にとっては学ぶことが多くありました。ここで勝つために自分たちがやらなければいけない事も分かったので、また挑戦できる機会が訪れたら、この経験を生かして優勝を目指したいです。

そしてニュルブルクリンクの翌週が、ブランパン耐久シリーズ第3戦のポールリカール戦になりました。実はこのポールリカールへの移動前にアクシデントがありました。

フランス行きの飛行機がストの影響で飛ばないかもしれないという情報が入り、ドライバーはリスクを避けるために、急遽飛行機から車移動に切り替えになったのです。水曜日の朝にGT Academyのドライバー、フローリアン、ミゲール、スタンとニックと僕の5人でシルバーストーンに集合して、南フランスまで1500kmの旅がスタートしました。

イギリスからフランスへは、車を電車に乗せてドーバー海峡の下を潜るユーロスターという電車に乗って横断しました。この間はしばし休憩ができます。

初日は、1000kmを走破してフランスの田舎町に泊まり、翌日にそこから500kmを走って、やっとポールリカールに到着しました。予想もしてなかった車でのヨーロッパの旅…。とても楽しい思い出になりました(笑)

ポールリカールのレースでは、GT-Rも自分自身もとても調子が良く、予選では4位、スタートで2位に上がって、スタートからクラストップを守る事が出来ました。総合トップのマクラーレンはとても速く、追い抜く事は出来ませんでしたが、自分にとっては初めてのコースでまだ完璧ではないセクションがいくつかあったので、それをトップの後ろで学んで、修正しながら走りを改善していけたことはとても良かったです。

結果としては、3位表彰台ということで目指していた優勝には届きませんでしたが、チームもニュルからハードワークで頑張ってくれていましたし、車の調子も上がってきているので、次回のスパ24時間では優勝をプレゼント出来るように、さらに頑張りたいと思います。

6月のヨーロッパは暖かい日が多く、とても過ごしやすい日が続きました。

スパのテストの後は、一度日本に帰って、GT Asiaのレースに出て、スパ24時間レースに向かいます。

それではまた。See you soon!

PAGETOP