モータースポーツ

2018.06.30

Round 4 Chang SUPER GT RACE

GT500クラス 公式予選

シリーズ唯一の海外戦、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが予選4位に

SUPER GT第4戦がチャーン・インターナショナル・サーキット(タイ)で開催され、公式予選で#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠が4番グリッドを獲得した。

SUPER GTシリーズ戦で唯一の海外戦となるタイラウンドも、今年で5回目を迎えた。熱帯地方特有の湿度を含んだ暑さの中、午前中に行われた公式練習では14台のマシンが従来のコースレコードを上回るタイムを記録。その中で、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)がトップタイムを奪取。GT500クラスの専有走行のタイミングでドライブした千代が、コースレコードタイムよりも約1秒速い1分23秒349をマークした。

インターバルの間にスコールに見舞われ、公式予選はウェットコンディションで行われることになった。コンディションの回復を待ったため、GT500のQ1は定刻より遅れてスタート。#3 GT-Rは本山が、#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)は佐々木が、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は松田が、そして#24 T-Rは高星が、それぞれQ1を担当した。

ほぼすべてのマシンがウェットタイヤでセッションをスタートしたが、#23 GT-Rはすぐにピットに戻り、スリックタイヤへとチェンジ。#24 GT-Rも翌周、#3 GT-Rと#12 GT-Rは計測3周を終えたところでと、続々とタイヤ交換が行われていった。まだ路面は濡れている箇所も多く、スリックタイヤに履き替えたマシンはそのウォームアップに苦しんでいたが、セッションが進むにつれて徐々にペースアップ。なかでも#12 GT-Rと#24 GT-Rの2台が突出した速さを見せ、トップ2に並んでQ1進出を果たした。一方、#23 GT-Rはタイヤのウォームアップに苦しみながらも最終ラップにアタックを開始したが、先行車に詰まって大きくタイムをロスし15位となった。#3 GT-Rは最終ラップで大きくベストラップを更新したものの9位となり、惜しくもQ2進出を逃すこととなった。

GT300クラスのQ2をはさみ、GT500クラスのQ2がスタート。#12 GT-Rのマーデンボローをはじめ、ブリヂストンタイヤユーザーたちがセッション開始と同時にコースへと入っていく中、オリベイラがQ2を担当する#24 GT-Rは、残り時間が7分を過ぎたところでピットを後にした。計測2周でタイヤを温めるとアタックを開始。アタックの1周目は1分27秒台で5番手となったが、ここから一気にペースを上げ、翌周には1分24秒台へ。さらに最終ラップで1分23秒687まで自己ベストタイムを削り、4位となった。#12 GT-Rもマーデンボローが攻めの走りを見せたが、終盤はトラフィックにかかり十分なアタックができず、7位となった。

高星明誠 (#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R /予選4位)
「アタックラップの前の周で他のクルマに詰まってしまって、そことの間を開けるためにスピードを落としていたので、その分のロスがなければQ1でもトップタイムを獲れたと思います。そこは悔しいですが、JPにつなげられて良かったです。決勝では表彰台まで自力で追い上げ、優勝を目指して頑張ります」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ (#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R /予選4位)
「僕自身、いいタイミングでアタックができました。それとQ1では、ミツがとてもいい仕事をしてくれました。あのコンディションでスリックを選び、タイムを出してくれた。ドライバーとしてはとても難しい仕事だったと思います。クルマも非常に感触がいいので、決勝レースもとても楽しいです。明日は優勝を目指して頑張ります」

予選ダイジェスト

公式リザルト:6月30日(土)公式予選

SUPER GT インフォメーション : Round 4