モータースポーツ

2018.06.26

Round 4 Chang SUPER GT RACE

NISMO鈴木監督のレースプレビュー

厳しい戦いを予想。一つでも前でゴールしたいです

鈴鹿での第3戦が終わって、6月の始めぐらいまではタイに向けた準備でバタバタしていましたが、そのあとで1週間ほど、チームは少し遅めのゴールデンウィーク休みを取ることができました。年明けからここまで毎週、もしくは隔週といったスケジュールでテストやレースを繰り返していましたから、ようやく少し体を休めることができました。今はレースに向けた戦略を含め、クルマ以外にもしなければならない仕事がありますから、それをこなしています。メカニックは、このタイミングでできる道具の手入れなどもしていますね。結構余裕があるようで、意外と忙しくしています。

このタイラウンドから夏場のレースになりますが、水温を下げるために、外板の一部分にある寸法までの部品は取り付けても良いという車両規則があります。ボンネットのところにリップのようなものをつけられるのですが、これをつけると空力に大きく影響が出る場合があるので、なるべくなら使わないでいけたらいいなと考えつつ、準備はしています。ドライバー関連の暑さ対策は、常時エアコンを積んでいますから、ここはマシンに関する変更はありません。

6月開催は2015年シーズン以来、2度目になりますが、年中暑い場所ですからタイヤを含めマシンの準備にそう大きな違いはありません。ウェイトに関して言えば、絶対値としては大きくありませんが、やはり他車と比較するとランキング上位3台は非常に厳しい中で戦わなければいけません。いかにポイント圏内に残るか、というのが大変なところだと思っています。
かなり辛いレースになるかと思いますが、我々らしいレースをしたいと思います。予選はかなり厳しく、後方からのスタートになるかもしれませんが、1つでも前に出てポイントを獲り、いい形でシーズン後半に入りたいと思います。海の向こうでの戦いになりますが、ぜひ温かい応援をよろしくお願いします!

NDDP RACING with B-MAX長谷見監督のレースプレビュー

タイとの相性はいいはず。表彰台を目指します

タイのレースは、GT500としては初めてですがGT300では何度も戦ってきました。初年度に優勝し、2年目も連勝を記録できました。3年目も優勝こそ逃しましたが、2位表彰台に上がりましたし、昨年はちょっと天気に翻弄されて、悔しいレースになりましたが、基本的にはGT-Rと相性がいい大会だと感じています。富士と同様にストレートが多いレイアウトですからね。

ただし、我々としては今回からGT500での戦いになるわけです。自分たちのクルマもタイヤメーカーもガラッと変わり、また、勝負をする相手もこれまで戦ってきたマシン、タイヤメーカーと違います。今までの経験が活きるかと言われると、“わからない”というのが正直なところです。

我々と同じミシュランタイヤのGT-Rで言うと、昨年23号車は苦しいレースになったようですが、それは去年の我々同様に雨で予定を狂わされてしまったのが大きな原因だと思います。そういったイレギュラーなことやミスがなければ、GT-Rはいいところに行くはずです。
3号車はウェイトが軽いので、そろそろ表彰台に上がらないといけません。そのために今回のレースは、手堅く行きたいと考えています。接触やペナルティ、イレギュラーなことがなければ、いいところに行ける力はあると思っています。

これまで難しいレースが続いてきましたが、シーズンも半ばに入ってきたこのあたりで、なんとか結果を出したいですね。いいレースをお見せしたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

SUPER GT インフォメーション : Round 4