モータースポーツ

2018.05.24

Round 3 SUZUKA GT 300km RACE

日産系チーム総監督 田中利和のレースレビュー

初夏の鈴鹿は、異次元の速さの戦いに

これまで鈴鹿は8月の1000kmレースとして開催されてきましたが、今回は5月で、しかも距離は300km。開催時期が早まったことで、ハンディキャップも全体的に軽い状態です。同じ鈴鹿と言っても昨年までのレースとは全く異なる、どのチームにとっても未知のレースでした。前述した好条件が揃った事でコースレコードの更新は事前に予想出来ていましたが、これに加えて当日吹き荒れた強風がさらにタイムを押し上げて我々の想定以上の速いタイムが記録される事になりました。

今回は特にMRのホンダ勢が異次元の速さを見せて、FRの我々日産とレクサス勢は、少し厳しい戦いになりました。予選ではヤンがドライブした12号車が日産勢では唯一Q1を突破して大樹につないでくれました。大樹はセクター3まではベストでつないだのですが、最後にちょっと伸び悩んでしまいましたね。それでも全体の6番手。FRの車両で言うと2番手のタイムで予選を終えました。

他の3台に関しても、大きなミスもなく、フィーリングも悪くなかったのですが、ホンダ勢のタイムが速すぎました。23号車に関しては、全車の中で唯一1ランク絞られた燃料リストリクターが効いてストレートスピードも厳しく、残念ながら最後尾になりましたが、4台すべての車両がスタートするポジションよりもひとつでも上の順位でゴールしようということで、決勝レースに臨みました。

4台全車がポイントを獲得

迎えた決勝では、12号車が4位に入りました。まずはヤンがスタート直後に1つ順位を上げました。あれはチャンスを活かして、本当に良く奪い取ったと思います。その後もクルマのバランスに苦しみながらも、粘りの走りでポジションを守り、大樹にバトンを渡しました。後半の大樹も良くしのいでくれました。最終ラップに36号車が迫ってきてヒヤッとしましたが、最後のシケインも絶妙なラインでなんとか守り切ってくれました。接触もありましたが、関口選手も最後はフェアでしたね。

23号車は最後尾からのスタートになりましたが、早くもオープニングラップで2台をパス。ロニーはピットインするまでに10番手までポジションを上げ、代わった次生も最後にペースに勝る36号車に抜かれはしましたが、それまでは5番手を走行していました。チームの戦略に2人のドライバーが100%以上応えて、全車の中でNo1のポジションアップ(9ポジションアップ)に成功しました。
12号車が上位争いの激しい中で6位スタートから4位、3号車が12位スタートから7位、24号車が11位スタートから9位と、全車がポジションアップしポイントを獲ったことは、シーズンオフから取り組んでいる「4台すべてがきちんとパフォーマンスを発揮する」という課題の成果が見え始めてきたのかなと感じています。

次戦のタイは、23号車以外のランキング上位陣も1ランク絞った燃料リストリクターになりますし、その他も50kg近いハンディキャップを積むことになります。12号車は昨年勝てるレースをしていましたし、3号車に乗る本山も15年に勝っているコースなので、表彰台を狙っていきます!チャンピオンシップを争ううえでは、常にポイントを獲り続け、そしてチャンスが来た時にしっかり大量得点を獲ることが重要になります。日産勢は4台全車がこれまで3戦すべてでポイントを獲っていますから、次のタイでは23号車の富士での優勝につづく大量得点を狙いたいですね!

GT300に関しては、参加台数が29台と、ある意味GT500以上に熾烈な戦いになっていますが、これだけの台数になると、やはり予選順位が重要になってきます。前回の富士戦はオーバーテイクがしやすいコースであることと距離が500kmだったこともあって、11号車のようにほぼ最後尾まで後退してから表彰台まで上がるというレースができましたが、距離の短い今回はそうはいきませんでした。一戦一戦を大事にしてチャンスを待つ。そしてやってきたチャンスは必ず活かす。そういう戦いを続けていきたいです。

次戦タイでも、両クラスで良いレースと結果をお届けできるよう、全チームで頑張ります。海外ラウンドはなかなか現地へ来られない方も多いと思いますが、日本からの熱い応援を、よろしくお願いします!

SUPER GT インフォメーション : Round 3