モータースポーツ

2018.05.04

Round 2 FUJI GT 500km RACE

GT300クラス決勝

#11 GAINER TANAX GT-Rが怒涛の追い上げで3位表彰台へ

5月4日(祝)に富士スピードウェイで行われたSUPER GT第2戦の決勝レースで#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が3位に入り、2018年モデルのNISSAN GT-R NISMO GT3に初の表彰台をもたらした。

4日の富士スピードウェイは五月晴れに恵まれ、気温23度、路温40度という条件のもと、14時40分にパレードラップがスタート。ローリングラップを経て、GT300車両29台による決勝レースがスタートした。厳しい性能調整に苦しみながらも開幕戦岡山で5位に入賞している#11 GT-R(ハンディウェイト12kg)は、平中が8番グリッドから500kmの長丁場をスタートした。しかし、あろうことかオープニングラップに他のGT300車両にヒットされて後退。27位で 1周目のコントロールラインを通過すると、猛然と追い上げを開始した。1周ごとに前走車を捉え、8周目には19位にまで回復。その後もじわじわとポジションを上げ続け、26周目に最初のピットに入る時には13位となっていた。バトンを受け継いだ安田も速いペースで前車を追い詰め、55周目には5位にまで浮上した。さらに61周目にはベストラップを更新し、66周目に4位で2度目のピットに入った。平中がコースに復帰し、ライバル各車が規定ピットをこなすと#11 GT-Rは4位にポジションを戻し、3位の#0メルセデスAMG GT3を追った。その#0 AMGが2度目のピットで左側2輪のみ交換でレースに戻った際、先にピットインを終えている#11 GT-Rがそのアウトラップにオーバーテイク。3位となると、残りの周回を危なげない走りで駆け抜け、シリーズポイント11を獲得した。

#11 GT-Rと同じ2018年モデルである#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)は、10番グリッドから星野が決勝レースをスタート。序盤は一旦順位を落としながらも集団から離れずに周回を重ね、27周目に11位でピットインし、吉田にドライバー交代した。このスティントでペースの上がらないライバル車を処理していった吉田は、5位にまでポジションを上げることに成功した。しかし、71周目にピットインした際にインパクトレンチの作動不良によりタイムをロスし、ポジションを落とすことに。その後アンカーの星野が再びプッシュを開始し、数台をパスしたが11位にまで挽回した時点でチェッカーフラッグとなり、惜しくもポイント獲得を逃した。予選27位からレースをスタートした#48「植毛GT-R」(田中勝輝/飯田太陽/リチャード・ブラッドリー)は淡々と周回し、21位で完走を果たした。予選17位だった#360「RUNUP RIVAUX GT-R」(田中篤/青木孝行)は、ウォームアップ時にパワーステアリングにトラブルが発生。補修が決勝レースのスタートに間に合わず、レース中盤に差し掛かる頃ピットからスタート。69周を走りきったものの、優勝車の全周回の70%に満たなかったため、完走と認定されずにレースを終えた。

平中克幸 (#11 GAINER TANAX GT-R/決勝3位)
「今回は、クルマとタイヤ、ドライバー、そして路面コンディションと、全てがかみ合った状況でレースができていました。変則的なスケジュールになったことで今週末に関してはあまりデータがない中で、こういったチャンスに恵まれ、優勝も狙える自信があっただけに、3位という結果になったことは非常に悔しいです。この悔しさを晴らせるように次戦以降も頑張ります」

安田裕信 (#11 GAINER TANAX GT-R/決勝3位)
「今回のレースではセッティングやタイヤに関しても非常にうまく行っていて、ドライバー2人ともいい仕事ができたと思いますし、それに対してクルマもタイヤも応えてくれました。予選でもトップ3を狙っていたので、それに届かなかったのは悔しかったですが、決勝で結果につなげることができました。ただ、フリー走行でトップタイムも出せて手ごたえもあっただけに、悔しいレースになりました。開幕戦、第2戦とリザルトを上げてきているので、次戦も今回より上を目指して頑張ります」

公式リザルト:5月4日(金)決勝結果

SUPER GT - GT300クラストップ