モータースポーツ

2017.11.12

Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL

GT500クラス 決勝レース

2017シーズン最終戦を、ポールトゥウィンで飾る

SUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたMOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝。ドライバーズランキング2位となった。

予選日同様、秋晴れの青空の下で、53周で戦う決勝レースがスタートした。スタートドライバーを務めたクインタレッリは、フォーメーションラップで2番手のマシンと軽く接触。マシンから白煙が上がったように見える場面もあったが、ペースを大きく乱すことなくオープニングラップを終えると、そのまま周回を重ねていった。マシンへのダメージもそれほどなく、2周目には1分40秒077のファステストラップを記録し、2番手以降を引き離していった。

クインタレッリは24周まで走行しピットイン。チームもミスのない素早い作業で松田に交代した#23 GT-Rをコースへと送り出した。バトンを受け取った松田は暫定3番手でコースに復帰し、前を走る2台がルーティンのピット作業へと向かったあと、31周目に再び首位に立つとその後も安定したペースで周回。
トップチェッカーを受けて優勝を飾った。

ドライバーズタイトル争いは、#37 LC500が2位でチェッカーを受け、合計84ポイントを獲得。#23 GT-Rは今大会のポールトゥウィンで21ポイントを獲得し、合計82ポイントまで迫ったが、わずか2ポイント差でランキング2位となった。チームランキングも2位となった。

#23 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「最初に接触した時には心配しましたが、クルマのバランスは問題なく、その後は完璧な走りができました。優勝できてうれしいですが、本音を言うと、チャンピオンも獲りたかったので、それに僅かに届かなかったことは残念です。しかし、シーズン序盤の苦戦を考えると、よくここまでこられたと思います。応援ありがとうございました」

#23 ドライバー 松田次生

「今回のレースは絶対に勝ちたいと思っていました。チャンピオン争いに関しても、“まずは自分たちが勝って、その後は相手次第でどうなるか”といったところで、ライバルの37号車が2位に入ったことで2ポイント及びませんでしたが、今シーズンの集大成として、もてぎで1勝できて良かったです。苦しい1年でしたが、その中でもロニーと2人でお互いを高めあってこられましたし、苦しかったからこそ、チーム全体としても高いレベルに来られました。悔しい気持ちを忘れずに、来年またみんなでチャンピオンを目指していきたいと思います。応援ありがとうございました」

ニスモ 鈴木豊監督

「自分たちができることはすべて、全員が完ぺきにやってくれました。悔いはないです。シーズン未勝利で終えるわけにはいかないと思っていましたし、この最終戦では我々の意地を見せたかった。クルマとしてもタイヤとしても、チームとしても、勝てるということを証明できて、来年につながるいい最終戦にできたと思います。最後まで、本当にたくさんの応援をありがとうございました」

GT300クラス 決勝レース

B-MAX NDDP GT-Rは10位入賞

SUPER GT最終戦(第8戦)は、好天のツインリンクもてぎにおいて250kmレースとして開催。#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、予選16位からスタートし、順位を6ポジション上げた10位でゴールして1ポイントを加算した。

気温16℃、路面温度23℃というコンディションのもと、13時37分にスタートした決勝レースで、#3 GT-Rは高星がスタートドライバーを担当。高星はタイヤが温まってから徐々に追い抜きを開始した。5周目に15位、10周目に14位、11周目に13位、13周目に12位と1台ずつかわして、22周目には3位へ順位を上げて23周目にピットインした。

ピット作業ではタイヤ無交換や2本交換を実施するチームがある中、#3 GT-Rはタイヤ4本を交換し、ドライバーは星野に交代した。星野は15位でコースに戻ると、30周目には9位へ順位を戻した。しかし8位との差は20秒ほどあり、ここからなかなか順位を上げていくことができない状態となった。

長い周回を担当した星野はタイヤを労りながら走行を続け、終盤に1台にかわされ10位となったが、その順位を守ってチェッカー。1ポイントを加算した。

#3 ドライバー 高星明誠

「タイヤが暖まってからは予選より良い感触で、予想以上に追い上げることができました。タイヤを4本交換したことでピット作業に時間を要して、ライバル勢に前に行かれてしまいました。表彰台に届かない一年になりましたが、熱い応援をありがとうございました」

#3 ドライバー 星野一樹

「16位スタートということで、トップ10以内でゴールしようという目標がありましたが、予想どおりの順位になりました。タイヤにも厳しいレースでしたので労りながら走りましたが、ブレーキもきつく思うようにプッシュできませんでした。でも自分たちのベストを尽くして何とかポイントをゲットできました」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「ドライバーはミスもなくちゃんと走ってくれましたが、タイヤにもブレーキにも厳しかったですね。シリーズ14位になったので、来年のシード権は守ることができました。1年間、応援、ありがとうございました」

【レース結果】- 第8戦 GT500クラス

Pos No. Machine Driver Lap Time/Diff.
1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生 / R.クインタレッリ 53 1:31'44.581
2 37 KeePer TOM'S LC500 平川 亮 / N.キャシディ 53 6.263
3 38 ZENT CERUMO LC500 立川 祐路 / 石浦 宏明 53 13.353
4 17 KEIHIN NSX-GT 塚越 広大 / 小暮 卓史 53 19.962
5 100 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴 / 伊沢 拓也 53 20.537
6 46 S Road CRAFTSPORTS GT-R 本山 哲 / 千代 勝正 53 20.857
7 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田 裕信 / J.マーデンボロー 53 38.909
8 1 DENSO KOBELCO SARD LC500 H.コバライネン / 平手 晃平 53 46.745
9 8 ARTA NSX-GT 野尻 智紀 / 小林 崇志 53 1'01.721
10 64 Epson Modulo NSX-GT B.バゲット / 松浦 孝亮 53 1'28.669
12 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R 佐々木 大樹 / J.P.デ・オリベイラ 52 1 Lap

【レース結果】- 第8戦 GT300クラス

Pos No. Machine Driver Lap Time/Diff.
1 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 / 蒲生 尚弥 49 1:31'56.005
2 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 / S.ウォーキンショー 49 2.255
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 / 片岡 龍也 49 13.992
4 9 GULF NAC PORSCHE 911 J.レスター / 峰尾 恭輔 49 19.524
5 25 VivaC 86 MC 松井 孝允 / 山下 健太 49 26.024
6 51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山 雄一 / 坪井 翔 49 27.234
7 21 GAINER TANAX AMG GT3 平中 克幸 / B.ビルドハイム 49 27.941
8 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 柳田 真孝 / R.ライアン 49 38.351
8 33 D'station Porsche 藤井 誠暢 / S.ミューラー 49 49.364
10 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 / 高星 明誠 49 1'00.717
17 360 RUNUP GT-R 柴田 優作 / 青木 孝行 49 1'35.529
19 10 GAINER TANAX triple a GT-R 富田 竜一郎 / 吉田 広樹 48 1 Lap
26 48 植毛 GT-R 高森 博士 / 田中 勝輝 37 12 Laps
SUPER GT インフォメーション : Round 8