モータースポーツ

2017.11.11

Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL

GT500クラス 公式予選

MOTUL AUTECH GT-R、コースレコード更新でポールポジション獲得

SUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」がツインリンクもてぎで開催。ランキング3位から逆転での戴冠を目指す#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、予選でコースレコードを更新しポールポジションを獲得した。

2017年のシリーズチャンピオンが決まる最終戦が幕を開けた。週末のもてぎは、土曜日の朝に雨がぱらついたものの、おおよそ好天の予報。午前8時45分からの公式練習も、気温10℃、路面温度12℃と低いながらもドライコンディションでスタートした。そして、GT500の専有走行が始まる前には陽射しも強くなり、路面コンディションも向上。#23 GT-Rは松田がアタックし、1分37秒967の7番手タイムを記録した。

DTM車両とのデモランやピットウォークを終え、GT500の公式予選Q1は午後2時20分にスタート。陽射しはさらに強まり、開始時点で気温は18℃、路面温度は21℃を指していた。セッション中盤になり各車が続々とコースインしていくなか、#23 GT-Rは残り時間が7分を切るところまで待機。周囲とタイミングをずらし、前後のスペースを十分にとった状態でコースへと向かっていった。Q1を担当する松田は、計測1周目に1分41秒台、2周目に1分40秒台とじっくりとタイヤを温め、計測3周目に1分37秒345を記録。直前にコントロールラインを通過した#46 GT-Rが1分37秒224を記録したためトップタイムとはならなかったが、ランキング争いで前を行くLC500勢よりも速いタイムでQ1突破に成功した。

午後3時5分からQ2がスタート。風が強くなっていたが、気温19℃、路面温度22℃と、あまりコンディションは変わらなかった。クインタレッリは松田同様、残り時間が7分を切ったところで全車のなかで最後にコースインし、計測3周目にアタックに入った。この時点のトップタイムは#6 LC500がマークした1分37秒207だったが、クインタレッリはセクター1から全体のベストタイムを更新。セクター2、3と進むにしたがってその差を広げていき、1分36秒316のコースレコードタイムを叩き出した。2番手に0.9秒の差をつけて堂々のポールポジションを獲得。チャンピオン争いに向けて貴重な1ポイントを手に入れた。

#23 ドライバー 松田次生

「今シーズンは序盤から苦しいレースが続いていましたが、最終戦に向けてチームがしっかりとクルマを仕上げてくれました。去年のポールポジションタイムよりも速いタイムが出たのは、本当にすごいことだと思います。チャンピオンは最後についてくるもの。まだ僕たちは今シーズン優勝できていないので、まずは明日、それを目指して頑張ります」

#23 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「次生がQ1で、予定より1周あとにタイムを出したのですが、そのタイムを見て安心し、Q2に向けても気合が入りました。ポールポジションを獲れるかどうかは自分次第、という部分でプレッシャーはありましたが、息子のカートデビューに合わせてヘルメットのカラーリングを変えたことも、いい流れを引き寄せてくれたと思います。この勢いを維持して、明日も頑張ります」

ニスモ 鈴木豊監督

「午前中の公式練習ではクルマのフィーリングもあまり良くなかったのですが、午後になって天気も良くなり、路面温度も上がってきたところで、我々が選んだタイヤにぴったりの条件になったのだと考えています。ロニーがセクターを追うごとにタイムを大きく削ってくるのには驚きました。次生のタイムも良かったですし、2人とも、我々の予想を超えた走りをしてくれました。今年1年、本当に苦しい中で、できることを常にやっていくという気持ちが、今回の予選結果を生んだと思います。明日もこのまま頑張っていきます。今年最後のレースに向けて、ぜひたくさんの応援をよろしくお願いします!」

GT300クラス 公式予選

B-MAX NDDP GT-Rは予選16位

SUPER GT最終戦(第8戦)の#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、公式予選のQ1を16位で終了。決勝レースは粘り強く走りポイント獲得を目指す。

最終戦は、これまでの7戦に参戦した車両はウェイトハンディが0となる。ストップ&ゴーサーキットであり、タイヤやブレーキにも厳しいツインリンクもてぎは、Nissan GT-R NISMO GT3にとってあまり得意なサーキットではない。朝の練習走行はトラブルに見舞われ、修復に時間を費やしたため14位となった。

午後に行われた公式予選Q1には、高星がステアリングを握ってコースイン。高星は開始8分で1分48秒337をマークし暫定トップに立つが、ライバル勢が次々にこれを更新。さらに高星は1分48秒273へタイム更新を果たすが、Q2へ進出できるトップ14にはわずかに及ばず16位。これで決勝レースのグリッドが確定することとなった。

#3 ドライバー 星野一樹

「朝のプラクティスではミッションの不調が出ました。今日の結果は16位ですが、去年も予選14位から粘り強く走って6位でゴールをしていますから、チームの総合力を発揮してポイントを取るよう頑張ります。ベストを尽くして納得できるようなレースにしたいです」

#3 ドライバー 高星明誠

「トラブルのために、満足なアタックの練習ができなかったことがQ1敗退につながったと思います。グリップを感じないほどで、厳しい予選になりました。明日は少しでも良い結果となるよう粘りのレースをします」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「予選ではクルマはベストな状態で走ったのだと思いますが、コンディションとタイヤとのマッチングが良くありませんでした。決勝は難しい展開になるかもしれませんが、硬めのタイヤでミスなく走るように頑張ります」

SUPER GT インフォメーション : Round 8