モータースポーツ

2017.10.03

Round 7 Chang SUPER GT RACE

NISMO鈴木監督のレースプレビュー

ランキングの状況を維持できるよう、粘り強いレースを見せたいと思います

ブリラムというサーキットは、GT-Rとしては優勝経験があるコースですし、速さも見せることができている場所です。ただ、過去3戦中2戦がシーズン後半での開催。我々としてはそれまでにポイントを稼いでいますから、どうしても不利な状態で戦うことになり、これまでもあまり良い結果をだせたとは言いにくいレースが多くなっています。とはいえ、ここで厳しいのは、それまでに速かったことの証。過去のレースで、何が悪かったのか、こうすべきだったという部分もだいぶ見えてきましたし、この経験を活かさなければと思っています。

昨年は100㎏のウェイトを積んでの戦いになりましたが、今年は規則が変わったことで、42㎏のウェイト+リストリクター制限のハンディとなります。ミシュランタイヤが夏場の戦いで大きな進化を見せてくれていますから、いいパフォーマンスを見せてくれると信じています。

サーキットの特性上、2本の長いストレート区間ではリストリクター制限で厳しい状況になります。そこをいかにカバーできるかというのがポイントになってくると考えています。ウェイト自体は去年の半分以下になりますから、後半のテクニカルな区間でストレートでの苦しい部分を補い、トータルで他車と戦っていけるパフォーマンスが出せればと思っています。実は、第5戦富士で、リストリクター制限がかかった中でクルマの速さを出すためのセッティングを見つけることができました。ハンディキャップの状況はあのレースよりも厳しくなっていますが、富士で見つけたものが、今度のレースでも我々の力になるのではと思っています。

鈴鹿を2位で終えたことで、ランキング2位に11ポイントというリードを築いています。この状況をできるだけ維持できるよう、ライバル勢よりも、一つでも前に行かなければ、と考えています。今回も厳しい戦いになりますが、辛抱強いレースを目指します。海外ラウンドはなかなかサーキットに来られないファンの方も多いと思います。ハンディが大きい分、予選で前に行くことは難しいかもしれません。それでも、今年を象徴するような追い上げのレースで、後半ではテレビに映れるよう、いいポジションまで上がって結果を残したいと思います。モニターを通じて応援してください。よろしくお願いします!

SUPER GT インフォメーション : Round 7