モータースポーツ

2017.08.26

Round 6 46th International SUZUKA 1000km RACE

GT500クラス 公式予選

MOTUL AUTECH GT-R、鈴鹿1000㎞の予選は12位

2006年からSUPER GTのシリーズ戦に組み込まれた伝統の一戦「鈴鹿1000㎞」。来年からはFIA GT3車両を中心とした10時間耐久レースへと変わることになり、今年がSUPER GTのGT500マシンが戦う最後の鈴鹿1000㎞となる。前戦・富士で2位表彰台を獲得しシリーズランキング5位に上がった#23 GT-Rは、第2段階のリストリクター制限に48㎏のウェイト搭載というハンディを背負って鈴鹿1000㎞に挑む。

予選日の鈴鹿サーキットは早朝豪雨に見舞われたが、SUPER GTの公式練習が始まるころには曇天に。ウェットコンディションでスタートし、序盤はコース全域で水しぶきが上がるほどだったが、30℃を超える気温と夏の陽射しで徐々にコースコンディションは回復し、セッション開始から30分ほどでほとんどドライコンディションとなった。最後に10分間行われるGT500の専有時間には松田がステアリングを握り、1分50秒025というタイムを記録した。

午後2時55分からGT500のQ1がスタート。相変わらず強い陽射しの中で、Q1担当の松田はセッションの半分ほどが経過したところでコースへと向かっていった。他車の走行タイミングに影響されるなど、なかなか思うようなウォームアップができない中、計測3周目にアタック。1分49秒146と午前中の自己ベストタイムは更新したものの、12位という結果になった。

#23 ドライバー 松田次生

「昨年は100㎏のウェイトを積んで鈴鹿1000㎞を戦いましたが、その時と比べても今回のハンディの方が苦しかったですね。ただ、去年も予選12位から順位を上げましたし、タイヤに関してもレースに向けた選択をしているので、ポジティブな要素もあります。去年のような追い上げの走りがまたできるように、皆で力を合わせて頑張っていきたいです。レースはハンディの軽いクルマ同士の戦いと、重いクルマ同士の戦いになると思います。厳しい戦いになると思いますが、とにかくしっかりとポイントを獲っていきたいですね」

#23 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「午前中、ドライコンディションの中では数周走りましたが、フィーリングは悪くなかったです。レースに向けてはいいタイヤを選んでいるので、決勝でのペースは問題ないと思います。明日は長い戦いなので、各スティントをこなして、なるべく順位を上げていきたいですね。ミスをしないでちゃんと走れば結果も付いてくると思うし、ランキングで競り合っている他の重いクルマの前でチェッカーを受けたいです」

ニスモ 鈴木豊監督

「ハンディを考えれば順当な結果だと思います。レースに向けたセットはしっかり準備できました。今年は開幕戦から、厳しい中でもしっかりと集中力を維持したレースができているので、今回もそれを続け、今以上にシリーズランキングで優位に立てるようにしたいですね。ランキング上位の重いクルマが予選では同じような位置に並んでいます。我慢比べのような、本当に苦しい戦いになると思いますが、頑張ります」

GT300クラス 公式予選

B-MAX NDDP GT-Rは予選16位にとどまる

今回#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、28kgのハンディウェイトを搭載し、真夏の耐久レースに挑む。ウェットコンディションで始まった公式練習では、途中GT300クラスのマシンのクラッシュによる赤旗中断はあったものの、#3 GT-Rは順調に走行。セッション中盤からドライコンディションでの走行が可能になると、予選・決勝に向けてセッティングを進めていった。最後の専有走行では高星がドライブし2分0秒353をマーク。Q2進出圏内の9位につけた。

公式予選は搬入日の前日よりは暑さは和らいだものの、晴れ、気温31℃、路面温度37℃という真夏のコンディション。午後1時35分にGT300クラスの公式予選Q1がスタートした。コースインした高星は4周目に1分59秒614をマークし、その時点で9位につけた。高星はその後もタイムアップを図ったが、クリアラップが取れなかったこともあり、自己ベスト更新とはならなかった。セッション終盤に他の車両が高星を上回るタイムをマークした結果、最終的に#3 GT-Rの順位は16位。上位14台での戦いとなるQ2には進出できず、これでグリッド確定となった。

#3 ドライバー 高星明誠

「アタックラップに2台の車両に引っかかり、クリアラップが取れませんでした。それがなければ間違いなくQ2には残れたはずなので、とても残念です。決勝レースは1000kmと長丁場ですから、追い上げていきたいと思います」

#3 ドライバー 星野一樹

「GT-Rは決勝レースで強いクルマですし、これまでも予選で10位以下に沈んでも優勝したことがあります。1000kmレースはまさに耐久レースですからいろんなことが起きますが、僕たちは耐えて頑張って表彰台を目指す走りをします」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「GT-Rは高速区間であるセクター3と4が速く、特にセクター4は朝の練習走行で全体のトップでしたし、最高速も250km/hをマークしていますが、テクニカルな区間のセクター1と2で苦戦しています。明日はひとつでも多くのポイントを獲れるレースにしたいですね」

SUPER GT インフォメーション : Round 6