モータースポーツ

2017.05.20

Round 3 SUPER GT in KYUSHU 300km

GT500クラス 公式予選

MOTUL AUTECH GT-R、予選結果は11位

2017年のSUPER GT第3戦がオートポリスで開催。5月20日に行われた公式予選で、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選11位となった。

昨年、熊本地震の影響を受け開催中止となったオートポリスに、2年ぶりにSUPER GTが戻ってきた。ここはGT-Rが得意と言われるコースで、特にNISMOは2015年、この大会で優勝しシリーズタイトル獲得を引き寄せるなど、チームとしても相性が良い。中盤戦以降に向けてはずみをつけるため、好成績を目指して準備を進めてきた。

週末のオートポリスは終始快晴の予報で、ピット設営日から強い陽射しが降り注ぎ、予選日も午前9時の時点で気温は20℃を超えていた。午後2時からの公式予選Q1も、気温26℃、路面温度43℃というコンディションでスタートした。Q1を担当した松田は残り時間が7分を指したところでコースイン。タイヤを十分に温めたのち、タイムアタックに入っていった。計測2周目で1分36秒296をマークしさらにペースを上げていたが、このアタックのタイミングで他のマシンがクラッシュを喫したため、追い越しや減速を指示される黄旗が提示されてしまう。松田は仕切り直して最後のアタックに向かっていったが、タイム更新は叶わず11位となった。

#23 ドライバー 松田次生

「午前中は、路面温度が高く思ったよりグリップが低い状態から始まりました。そこからアジャストして予選に臨みましたが、アタックラップで少しリヤがスライドしてしまってタイムロスしてしまいました。ただ、それがなかったとしてもQ1突破はギリギリどうだったかなぁ…という感じだっただろうと思います。明日は11番手から着実に順位を上げて、なるべくたくさんのポイントを獲りたいです」

#23 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「朝の公式練習では、まだ路面も出来上がっていなかったしセットも完ぺきではない中で、クルマのフィーリングはそれほど悪くはなかったと思います。もちろん、Q1突破は簡単ではないと思っていましたが、予想よりもタイムが出なかったなと感じました。ここはタイヤに厳しいサーキットなので、明日はまず、いつも通りの走りを見せてポイントを獲れるようにしたいです。強いレースをしたいと思います」

ニスモ 鈴木豊監督

「事前テストの感触は良かったですが、他のクルマの状況を考えると厳しいところにいるだろうというのは分かっていました。ここはセットアップの違いで大きく差が出るサーキットなのですが、その点で今日はうまくまとめられませんでした。ただ、46号車がウェイト差を考慮したとしてもそれ以上のタイムを出しているので、セットアップでこれだけ挽回できるということが見えたので、参考にしながら明日のレースで上に行けるきっかけをつかみたいです」

GT300クラス 公式予選

B-MAX NDDP GT-Rは予選17位

今回#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、18kgのハンディウェイトを搭載しての参戦となった。オートポリスは朝から好天に恵まれ、真夏のような陽射しのなかで走行が始まった。午前中に行われた公式練習では、久々のGT走行で路面状況も悪く、コースアウトやクラッシュで2度も赤旗が掲出されるなど荒れたセッションになったが、ここで#3 GT-Rは10位につけ、まずまずの順位での滑り出しとなった。

午後1時30分には気温は26℃まで上昇。湿度が低くさわやかな風は通っているものの、陽射しの強さから路面温度も41℃まで上がっていた。公式予選Q1が始まると30台の車両が次々にコースインしていったが、開始4分で1台の車両がクラッシュして赤旗が掲出されセッションは中断。車両の回収が済んだ10分後にセッションは再開された。ステアリングを握った星野は、1分46秒166をマークするが17位にとどまった。そして次のラップでは1分46秒142へタイムアップを果たすが、順位に変動はなくそのまま予選終了となった。

#3 ドライバー 星野一樹

「(Q2に残れるボーダーラインまで)あと0.2秒届きませんでした。遅い車両に引っかかったというのもありますが、クリアラップが取れたとしても残れたかどうか。僕の力不足でした。僕たちはいつも決勝のペースはいいので、明日は精一杯頑張って何とか10位以内でゴールしたいと思います」

#3 ドライバー 高星明誠

「明日はひたすら追い上げるだけです。路面温度がどれだけ高くなるか分かりませんが、全力を尽くしてポイントを獲りにいきます」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「僕の経験からすると、このコースはミッドシップとマザーシャシーといったバランスの良い車両と相性がいい。そして現在のBoP(性能調整)では、GT-Rには苦しい状況です。抜きにくいコースだけに大きく順位を上げることは難しいでしょうが、明日は何とかポイントを獲りたいですね」

SUPER GT インフォメーション : Round 3