モータースポーツ

2016.10.04

Round 7 BURIRAM SUPER GT RACE

NISMO鈴木監督のレースプレビュー

自分たちの強さを信じて、海外戦を戦いきりたいと思います

いよいよ今シーズンのGTも終盤戦。タイは昨年46号車が勝っていますし、GT-Rとしては得意なサーキットですが、我々ニスモに関して言えば、その前に優勝してウェイトを積んでいることが多いので、ストレートが長く軽いクルマが有利になるこのサーキットでは、あまりいい結果が出せていません。とはいえ内容が悪いわけではなく、去年も途中までは3位争いをしていました。後半でポジションを下げてしまいましたが、あのレースはル・マン直後で次生のコンディションが万全ではなかった。本来のチーム全体の力を出し切れば、上位入賞の可能性も十分あると考えています。

ウェイトの重いクルマでの戦い方は、「辛抱」の一言に尽きると思います。ドライバーもエンジニアもチームスタッフも、重いクルマでは一発のタイムという形ではなかなか結果が出ないので、気持ちが上手く乗らない傾向にありますが、これはもう仕方のないこと。ただレースになれば別で、コンスタントに走り切る、そのためにタイヤをたれさせないだとか、そういったことを心がけて走れば最終的にレースでの速さ・強さに繋がります。それを信じて、一喜一憂せずに実力を出すことに集中することが大事だと思っています。

シリーズランキングを見ると、我々の周りにはレクサス×BSタイヤ勢が上がってきていますので、その辺りがどういった速さを見せてくるのか、それがレースのポイントになるでしょう。また、我々以外のGT-Rが比較的軽いので、こことウェイトの軽いホンダ勢が上位争いをすると見ていますが、そこに我々が置いて行かれることなく、レース終盤に逆転できるように頑張りたいです。
また、このレースはタイヤの当たり外れが非常に大きいサーキットですので、ここも注目ポイントです。ヨコハマタイヤさんが強い印象もあるので、そういう意味ではGT-R勢の中でも24号車が優勝争いをしてくれればと思っています。さらに我々と同じミシュランタイヤの46号車も実力を出せばタイの連覇もあるでしょう。他のGT-R勢の活躍で、我々自身のタイトル争いも優位になります。最終戦に向けて、GT-Rでランキング上位を固めたいですね。

国内レースと違い、現地での応援が難しいレースになりますが、今年もYouTubeやニコ生などのライブ中継もありますので、温かいエールをぜひお願いします!

SUPER GT インフォメーション : Round 7