モータースポーツ

2016.07.23

Round 4 SUGO GT 300km RACE

GT500クラス 公式予選

#1 MOTUL AUTECH GT-R、渾身のアタック中にクラッシュ

SUPER GT第4戦がスポーツランドSUGOで開催され、#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選中にクラッシュを喫し、15番手からスタートすることになった。

第3戦オートポリス大会が中止となり、約2か月半ぶりの公式戦となった第4戦SUGO。開幕から2連勝している#1 GT-Rは80㎏のウェイトを搭載して、アップダウンや高速コーナーがマシンに厳しいSUGOに臨む。フリー走行では、このウェイトが大きく影響し13番手タイムという結果だったが、トップとのタイム差は約0.6秒。1秒以内に14台のマシンがひしめき、これまでよりも激しい予選になることが予想された。

午後2時50分、Q1がスタート。Q1を担当するクインタレッリは、残り時間6分半まで待ってコースへ向かい、ウォームアップの1周を経てアタックに臨んだ。計測2周目に1分18秒515を記録すると、連続アタックでさらにタイムを短縮していったが、SPコーナーで挙動を乱しコースオフ。クラッシュを喫した。クインタレッリはクラッシュ後すぐにマシンを降り、無事な様子を見せた。このアクシデントによりセッションは赤旗中断となり、マシンにダメージを負った#1 GT-Rは予選15番手となった。

#1 ドライバー 松田次生

「80㎏という重さはありますが、フリー走行でもフィーリングは悪くありませんでしたし、一発のタイムも良かったですが、ウェイトなりの順位だったなと思っていました。明日は気負うことなくちゃんとチェッカーを受けることが大事になってきますね。速さのあるチームも予選結果ではばらけてしまったので、レースでは何が起こるかわかりません。そういうものに巻き込まれないよう、着実に走っていきたいと思います」

#1 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「ちょうどフルアタックに入った周にクラッシュしてしまいました。フリー走行では、公式テストと比べてもフィーリングが良かったし、予選のセッションではそれがさらに良くなっていました。それで、気持ちが入りすぎてプッシュしすぎてしまいました。SPコーナーはSUGOの中でも特に気を付けなければいけないポイントだったのですが、コントロールを失ってしまいました。気持ちを切り替え、明日はみんなで力を合わせて目標のポイント獲得を果たしたいです」

ニスモ 鈴木豊監督

「ロニーのアタックは、フリー走行でのラップよりも速いタイムが出ていました。ウェイトを積んでいることを考えてもいいタイムだったので、頑張りすぎてしまったのでしょう。一生懸命走った結果なので仕方ありません。気持ちを切り替えてクルマを直し、明日は一つずつ前を目指して頑張ります」

GT300クラス 公式予選

クラス最重量のウェイトを搭載する#3 B-MAX NDDP GT-R、予選結果は21位

第2戦富士で優勝した#3 GT-Rは現在シリーズランキング1位。クラス最重量となる42㎏のウェイトハンディを積んでSUGOラウンドに挑む。曇り空でうす寒いコンディションの中、午前中に行われたフリー走行では、セッション前半で車両にトラブルが発生。修復に少し時間を要したが、無事にコースインを果たした後は精力的に周回を重ね、最終的には予選Q1通過のボーダーラインを上回る12番手タイムを記録。ウェイトには厳しいSUGOながら、Q1通過に期待がかかった。

午後2時30分。GT300クラスの予選Q1がスタートした。Q1を担当する星野は、計測3周目に1分21秒448でQ2進出圏内まであと一歩の16番手につけると、翌周には1分20秒614、さらに連続のアタックで1分19秒451までタイムを縮めた。
しかし、他車がベストタイムを更新してきた結果、#3 GT-Rの予選順位は21位となり、Q2進出は叶わなかった。

#3 ドライバー 星野一樹

「フリー走行で12番手にはなりましたが、ちゃんとアタックをしていない車両もあると思っていたので、あまり楽観的には考えずに予選に臨みました。ギリギリでQ2進出できたマシンと自分とのタイム差は小さかったので、あと少しだったのですが…選んだタイヤに対して、気温と路面温度が低かったです。決勝レースに関してはGT-Rは強いので、後方からのスタートになりますが、あきらめずに戦います。ポイントリーダーらしくしぶとい走りで、ポイントを持ち帰りたいと思います」

#3 ドライバー ヤン・マーデンボロー

「僕たちに比べて、このコースに合っているマシンがいることも分かっていたので、厳しい戦いになるだろうとは思っていました。予選結果はあまり良くありませんが、このコースではトラフィックやアクシデントが起こりやすいので、それが僕たちに味方してくれるかもしれません。ただ、42㎏というウェイトハンディの影響は確実に感じているので、あまり楽観的にはなっていません。できるだけポイントを獲れるようにしたいですし、もし表彰台のチャンスが訪れたら絶対にそれを掴めるようにプッシュします。明日のレースを楽しみにしています」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「天候、ウェイト、いろいろなものが我々にとって不利な方へと働いてしまいました。今日は出だしからトラブルが出て、午前中の走行時間を有効に使えなかったり、なかなかいいリズムに乗れませんでしたね。SUGOはウェイトを積んだ時の差がはっきりと出てしまいます。そう簡単には抜けないですが、粘り強く前を目指していきたいと思います」

SUPER GT インフォメーション : Round 4