モータースポーツ

2016.04.09

Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE

GT500クラス 公式予選

#1 MOTUL AUTECH GT-R、開幕予選で3位獲得

2016年のSUPER GTが、岡山国際サーキットで幕を開けた。4月9日に行われた公式予選で、#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は3番グリッドを獲得した。

昨年・一昨年と連覇を達成したNISMOは、最強のチームパッケージを継続。岡山・富士と2回の公式テストを経て開幕戦に臨んだ。各地で桜を散らした春の嵐も去り、予選日は薄曇りながら午前中の気温が17℃と暖かなコンディション。午前9時から行われた公式練習では、#1 GT-R1分19秒294で6位につけた。順位は中団にとどまっているが、トップとの差はわずか0.27秒。トップから1秒以内に11台がひしめき、初戦から僅差の戦いとなることが予想された。
午後3時10分、GT500のQ1がスタート。路面温度も30℃を超え、3月の公式テストとは大きくコンディションが異なる中、Q1を担当した松田は計測3周目で全体のトップタイムをマークした。すぐに他車にタイムを更新されたが、2度目のアタックでコースレコードに肉薄するタイムを記録し逆転。最終的には昨年のコースレコードを更新する1分18秒918をマークし2番手につけ、Q2進出を果たした。
Q1終了から30分後、Q2がスタートした。この30分で雲が増したことで路面温度が低下し、各車、タイム更新がさらに進んでいったが、#1 GT-Rもクインタレッリが1分18秒372と、Q1での全体ベストタイムを大きく上回るタイムで暫定2番手につけたが、1台がクインタレッリのタイムを上回り、#1 GT-Rの予選結果は3位となった。

#1 ドライバー 松田次生

「アタック中のセクター2で少しワイドに膨らんでしまい、タイムをロスしたかなと思います。クルマのフィーリングはいいですね。明日は、タイヤの“もち”がカギになると思います。勝てるような状況になれば、勝ちに行きたいですね。チャンスがあればそれを掴みに行って、あとは守る。そんなレースができればいいと思います」

#1 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「岡山はテストも苦労していたので、今回も苦戦するだろうという予想をしていたのですが、いいポジションに来ることができて嬉しいです。まだクルマ的に足りていない部分もありますが、テストの時と比べると十分進化してきたと思います。天候も味方してくれたし、NISMOもミシュランも頑張った結果です。明日は、まずはちゃんと完走することでさらなる課題も見えてくると思います。いいレースができるように頑張りたいと思います」

ニスモ 鈴木豊監督

「ここで行われた公式テストでのポジションがあまり良くなかったので、この週末に向けてドライバーも少しナーバスだったのですが、今日は順調でしたね。天候もテスト時と変わり、我々の予想したものになったので、タイヤも応えてくれました。ドライバー2人も、最後は気持ち良くアタックできたようです。ある程度課題も見つかりましたが、それも解決できると思うので、今日よりもいい状況でレースに臨めると思います。明日も応援よろしくお願いします」

GT300クラス 公式予選

#3 B-MAX NDDP GT-Rは予選10位

長谷見昌弘監督のもと、5年目のシーズンを迎えるNDDP RACING。今年星野一樹の相棒には、GTアカデミー出身の若手ドライバー、ヤン・マーデンボローが抜擢され、新コンビでシリーズチャンピオンを目指す。

今シーズンのGT300クラスは、参戦台数が増えたことによりQ2進出枠が1つ増え、14台となった。公式テストから好タイムをマークするマーデンボローは、公式練習では13位となった。Q1を担当したマーデンボローは、コースインからの数周で丁寧にタイヤを温めると、計測4周目に1分27秒139で10位につけた。最後のアタックでさらに自己ベストタイムを削り、Q2進出を決め、星野にバトンを渡した。
Q2では、Q1時と比べて気温が下がったこともあり、各車がQ1のタイムを更新していくなか、星野も公式練習で記録した自己ベストタイムを更新。計測4周目に1分26秒812をマークし10番手につけた。連続アタックでさらなるタイム更新を狙ったが、わずかに届かず。予選結果は10位となった。

#3 ドライバー 星野一樹

「ここが僕たちのベストトラックではないことも分かっているし、今日の予選結果が今年のGT300の構図ということでもないとも思っています。自分では7~8番手ぐらいには行けるかと思っていたので、その予測よりは順位が下がってしまっていますが、ここでの結果としてはまずまずなのではと思います。明日は、もちろん一番前を目指して頑張りますが、がむしゃらにムチャをして、ということではなく、自分たちのベストを尽くすこと。その結果、表彰台が見えるかもしれません。新しいチームメイトも、落ち着いていて速いし、頼もしいですから、チーム一丸で前を目指して頑張ります」

#3 ドライバー ヤン・マーデンボロー

「今日は初めてSUPER GTでのQ1を経験しましたが、かなりエキサイティングでした。わずか15分間のセッションでトップ14台に入らなければいけないのです。ここのサーキットは僕たちにとって少し苦手なコースなので、そこでQ2に進み、星野選手が10位になったことはいい結果だと思います。明日も、自分にとっては初めてのSUPER GTでのレースになるので、まだどんなレースになるか想像できませんが、自分のベストを尽くします。明日が楽しみです」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「岡山は決して我々が得意としているコースではありませんが、そんな中でドライバーたちが頑張ってくれましたね。ヤンも日本でのレースが初めてで、GTでの予選も今回が初めてですが、いい走りをしていました。Q2の星野とタイム差はありますが、コンディションが違っていましたから、直接比較できる状況ではないですね。10番手からのスタートですが、我々は決勝レースでコンスタントにタイムを並べられるクルマなので、しっかりと走りぬいて上位に上がりたいと思います」

SUPER GT インフォメーション : Round 1