モータースポーツ

2018.11.06

Round 6 スーパー耐久レース in 岡山

スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが今季2勝目
S耐最後のレースを優勝で飾る

11月3~4日 岡山国際サーキット(岡山県)
11月3~4日、岡山国際サーキットにおいて、ピレリ スーパー耐久シリーズ2018第6戦(最終戦)「スーパー耐久レース in 岡山」が3時間レースとして開催され、予選4位スタートの#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)が逆転で今季2勝目を挙げた。チームは来季よりSUPER GTシリーズGT300クラスに参戦することを発表しており、S耐最後のレースを優勝で"卒業"することとなった。

今回は8クラスに計59台のエントリーがあり、日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全8台)に3台のNISSAN GT-R NISMO GT3、排気量2001~3500ccで後輪駆動のST-3クラス(全8台)クラスに3台のフェアレディZが参戦した。また今大会はGr-1(ST-X、Z、TCR、1、2、3)とGr-2(ST-4、5)でそれぞれ3時間の決勝レースが行われた。

晩秋の穏やかな3日に行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイムの合算で競われ、30kgのハンディウェイトを搭載する#24 GT-Rが4位、30kgのウェイトを搭載する#3「ENDLESS GT-R」(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼)が5位、前戦で今年のチャンピオンを確定させ、60㎏のウェイトを積む#99「Y’s distraction GTNET GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)が6位につけた。

 
 

4日も朝は冷えたものの、Gr-1の決勝が始まる13時35分には気温も20℃を超え穏やかなレース観戦日和となった。スタートでは、ポールシッターの#83 アウディR8 LMS GT3が出遅れ、予選3位の#81 アウディR8がジャンプスタートによるペナルティを受けたことにより、#999 ランボルギーニ・ウラカンGT3がトップに立ち#24 GT-R、#3 GT-R、#99 GT-Rと続き、GT-Rは全車が2つポジションを上げることに成功した。

やがて44周目にトップの#999 ランボルギーニがルーティーンピットインをすると、#24 GT-Rの藤井がトップに立ち翌周にピットイン。同時に#3 GT-Rの山内もピットインした。最初のピット作業が終わると#24 GT-R(内田)、#3 GT-R(銘苅)、#999 ランボルギーニ、早めの24周で浜野から星野にスイッチしていた#99 GT-Rと続いた。またピット作業時の給油量(第2スティントのドライバーの周回予定数)の差もあり、#24 GT-Rは#3 GT-Rに20秒近いリードを築くことに成功した。

69周でトップの#24 GT-Rが2度目のピットインを行い内田からアンカーの平峰へ交代。レースをリードしていた#3 GT-Rの銘苅が87周でピットインし短い給油時間でTANIGUCHIがコースへ出たが、すでに#24 GT-Rとの差は大きく開いており、さらに後方にはハイペースで追い上げて来た#99 GT-Rの藤波が迫っていた。そして95周目には#99 GT-Rが#3 GT-Rを捕らえ2位に浮上した。

3時間レースは115周でチェッカー。#24 GT-Rは2位の#99 GT-Rに32秒の大差をつけて今季2勝目。#3 GT-Rは5位でゴールした。S耐での最後のレースを優勝で飾り、平峰はゴール後にグランドスタンドに陣取った大勢の応援団席下まで駆け寄り、大きく手を振り深々と頭を下げ盛大な応援に感謝した。

なおST-3クラスでは、終盤に4位から追い上げた#15「岡部自動車 GO&FUN T-MANZ34」(長島正明/小松一臣)が2位を奪いファイナルラップまでトップに迫ったが、わずか0.235秒差で逆転はならず2位フィニッシュとなった。

 
 

藤井誠暢(#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R/決勝優勝)
「このサーキットはミッドシップ車が速くて予選も4位だったので、優勝は厳しいと思っていたのですが、決勝のセッティングも非常に良くトップから離されませんでしたし、タイヤも労り燃費もセーブして優勝することができました。2012年からこの学生のプロジェクトがスタートして、7年間で38戦に出て表彰台は25回で優勝は10回。初優勝もチャンピオン獲ったのも、最後の優勝もこの岡山でした。チャンピオンは獲れませんでしたが、チームの強さを形にできて良かったと思います」

公式リザルト:Rd.6 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

SUPER TAIKYU トップ