モータースポーツ

2018.09.24

Round 5 もてぎスーパー耐久レース 5 Hours Race

Y's distraction GTNET GT-Rがチャンピオンに
ENDLESS GT-Rが今季初優勝

9月22~23日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
9月22~23日、栃木県のツインリンクもてぎにおいて、ピレリ スーパー耐久シリーズ2018第5戦「もてぎスーパー耐久レース 5 Hours Race」が開催され、予選4位スタートの#3「ENDLESS GT-R」(田島剛/山内英輝/銘苅翼)が逆転で今季初優勝。また3位でゴールした#99「Y's distraction GTNET GT-R」(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/Sun Zheng)が最終戦を待たずに今季のST-Xチャンピオンを確定した。

今回は8クラスに計48台のエントリーがあり、日産車はFIA GT3車両を使用するST-Xクラス(全6台)に3台のNISSAN GT-R NISMO GT3、排気量2001~3500ccで後輪駆動のST-3クラス(全8台)クラスに3台のフェアレディZが参戦した。

蒸し暑い22日に行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイムの合算で競われ、40kgのハンディウェイトを搭載する#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)が今季3回目のポールポジションを獲得。50kgのウェイトを搭載する#99 GT-Rが2位、ハンディ0kgの#3 GT-Rが3位につけた。

 
 

23日、薄曇りの12時3分、5時間レースのスタートが切られた。序盤から#24 GT-Rの藤井、#99 GT-Rの藤波、#3 GT-Rの銘苅がトップ3を占め、この中から藤井がリードを築いていった。#24 GT-Rはトップを譲ることなく1時間25分が経過した41周で ピットイン。同じ周に他2台のGT-Rもピットインへ向かった。#24 GT-Rは平峰、#99 GT-Rは浜野、#3 GT-Rは山内に交代。やがて#3 GT-Rが#99 GT-Rを捕らえ2位へ順位を上げた。

しかしレースが2時間を経過したころ、快調にトップを走行していた#24 GT-Rが緊急ピットイン。トラブルのためにシフトチェンジができなくなっていた。10分もかからずに平峰はコースへ戻るが、この時点で既にトップとは5周以上の差がついており、優勝争いから脱落することとなった。

72周で#99 GT-Rの浜野がピットインして星野に交代、トップの#3 GT-Rも85周でピットインして田島に交代した。今回#3 GT-RのAドライバーはYUKE TANIGUCHIが同日開催のブランパンGTアジアシリーズ(上海)に参戦したため、田島が代わりに参戦。やがて#99 GT-Rの星野が田島に追いつき、107周目の90度コーナーで逆転トップに立った。#99 GT-Rは111周でピットインして再び藤波へ交代。#3 GT-Rも114周でピットインしてこちらも銘刈が2度目のドライブ。いよいよ最後のスティントとなった。

この時点で#83アウディR8がトップとなり、#99 GT-R、#81アウディ、#3 GT-Rの順。レースも残り40分となった時点で、トップの#83アウディが最後のピットインをしてトップのままコースへ戻った。さらに#3 GT-Rの銘刈が#99 GT-Rの藤波に追いつき139周目に逆転。藤波は4位ゴールでチャンピオン確定のため無理なバトルを避けた格好だった。

レースも残り10分ほどとなった時点で、トップを走行する#83アウディに黄旗追い越し違反のために10秒ピットストップのペナルティが課せられた。145周で#83アウディがピットインし、この間に#3 GT-Rがトップに、#99 GT-Rが2位に浮上。#83 アウディは147周目に#99 GT-Rをかわして2位へ上がりさらにトップまで迫った。しかし150周で5時間レースはチェッカー。#3 GT-Rが1.6秒差で逃げ切り一昨年の最終戦以来のうれしい今季初優勝を飾った。また#99 GT-Rは3位ゴールで4年ぶりとなるチャンピオンを確定させた。

なおST-3クラスでは、#9「MP Racing ワコーズEDニルズ」(Z33、JOE SHINDO/柴田優作/井上恵一)がクラス5位に入賞した。

 
 

山内英輝(#3 ENDLESS GT-R/決勝優勝)
「ここまで勝てそうなチャンスもあったのですが(勝てるまでが)長かったです。峰尾(恭輔)監督がチームの環境を整えてくれたおかげだと思い感謝しています。銘苅もオートポリスで悔しい思いをしましたが成長を見せてくれました。周囲に恵まれて優勝できました」

星野一樹(#99 Y's distraction GTNET GT-R/決勝3位 シリーズチャンピオン)
「表彰台に乗れてチャンピオン獲得は本当にうれしいです。2014年にチャンピオン取って以降は3年間本当に悔しい思いをして来ました。シーズン通してノーミスで来れて今回がその集大成のようなレースでした。みんなで勝ち取ったチャンピオンですし最高の週末になりました」

公式リザルト:Rd.5 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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