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バタネン、初のステージベスト獲得
【レグ9 サバ〜ジラ(リビヤ)】
「テレフォニカ・ダカール2003」は10日、サバ〜ジラ間585km(うちSS567km)を行い、アリ・バタネン(日産ピックアップ)が今ラリー初のトップタイムをマークした。67番手からスタートでトップタイムは驚異的。砂漠のライオンの健在ぶりを示した。2番手にはジャンピエール・フォントネ(三菱)。ジニール・ドゥビリエ(日産ピックアップ)は遅れて20位、総合で8位に順位を落とした。
総合ではステファン・ペテランセル(三菱)が20時間31分58秒で首位をキープ。増岡浩(三菱)はこの日6本のパンクで区間8位、総合でペテランセルに16分52秒遅れの2位。ユタ・クラインシュミット(フォルクスワーゲン・ターレック)が総合4位に進出してきた
東の大物、篠塚を失った日産勢は、代わって西の代表、バタネンが石だらけの難しいコースで67位から出走。区間トップになる韋駄天ぶりを発揮した。
「篠塚が昨日怪我をして状況が悪いと聞いていたので心配していた。今朝になって快方に向かったと聞いて安心して走ったよ。今日の勝利は篠塚とデリゾッティに渡したい」と嬉しそうに語った。プジョー、シトロエン時代に渡り合った篠塚と、7年ぶりのパリダカで同じ日産ピックアップに乗った。篠塚の快走を「さすが走り続けてきたベテランは速いね」と語っていたが“昔年の友”が消えて、バタネンの闘志が燃え上がったのかもしれない。バタネンの実績からすると、驚くことはないのかもしれないが、5年ぶりのステアリングでこれはやはり凄い。
前日、篠塚を救助したりマシン・トラブルで遅れ、総合では12位に落ちているが“砂漠のライオン”と呼ばれた存在感を、この日のトップタイムで再認識させた。一方、ドゥビリエはトラブルに見舞われた。
「走りはじめて少し行ったところで、左のロアアームが壊れた。この車でタイムを稼げるステージだと思っていたので悔しいです。初めてのダカールラリーなので仕方がないとは思いますが…」と残念そうだった。まさかの区間20位、総合順位を8位としている。ダカール初体験は南アフリカのホープにとって次第に過酷なものになってきている。
総合トップ争いは、ペテランセルが少し水をあけた。増岡は序盤の130km付近で前を横切ったバイクを避けるために急ブレーキ。左に避けた時1本のタイヤがパンク。ラフに飛び込んだ影響か、その後「理由の分からないパンク」が連続し、後から来たフォントネに2本タイヤをもらい、最後は空気圧調整装置のエアを補給しながら走った。8番手でゴールし、総合では16分52秒差の2位。
グレゴアール・ドメビウス(BMW・X5)は手堅い走りで総合3位を確保。“パリダカの女王”ユタ・クラインシュミット(フォルクスワーゲン・ターレック)が4位に進出してきた。
日産車のプライベート勢ではアンリ・ペスカロロ(フランス、日産テラノ)が16位、ポール・ベルモンド(フランス、日産テラノ)が19位にいる。
篠塚のその後の様子だが、人工呼吸器も取れ、会話も出来るようになったとのこと。また、篠塚と一緒にチュニスの病院に運ばれたコ・ドライバーのデリゾッティは、精密検査の結果、打撲以外の怪我はなく、現地時間10日にもフランスに戻れることになった。
なお、前日のレグ8で、エンジントラブルで砂丘に取り残されたタリファ・アルムタウイ(UAE、日産ピックアップ)は、走行不能でリタイヤとなった。
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