NISSAN
NISMO
Motorsports

エンドレスアドバンGT-R、2位ゴールで2年連続チャンピオンに輝く!
スーパー耐久シリーズ2003 第8戦
「もてぎスーパー耐久500」ツインリンクもてぎ 11月8〜9日(決勝9日)

スーパー耐久シリーズ第8戦(最終戦)は、11月8〜9日に栃木のツインリンクもてぎで開催され、クラス1のポイントリーダーである木下みつひろ/青木孝行組の#1エンドレスアドバンGT-Rが2位でゴールして、2年連続チャンピオンを獲得した。輿水敏明/阪口良平組の#19JMCダンロップGT-R EDは終盤マシントラブルに見舞われクラス4位。またクラス3に参戦した尾本直史/星野一樹組の#23C-WESTアドバンZ33はゴール目前にガス欠でノーチェッカーとなった。

今大会にエントリーした車両は計50台で、スカイラインGT-Rの区分されるクラス1は8台、フェアレディZが区分されるクラス3は9台が参戦した。8日に行われた予選は、朝こそ晴れていたものの雲が張り出し気温も20℃前後というやや肌寒いコンディションの中行われた。クラス1では#1GT-Rの木下がコースレコードとなる1分59秒227をマークしてポールポジションを獲得。#19GT-Rは7位で予選通過したが、OSAMU/赤鮫オヤジ組の#63LEYJUNダンロップGTRはクラス8位で予選落ちとなった。またクラス3の#23フェアレディZの尾本は、クラス7位にとどまった。 最終戦でチャンピオンが決まるのはクラス1とクラス2で、#1GT-Rがクラス1のチャンピオンを自力で獲得するためには、2位以上でゴールする必要がある。

9日の決勝日は早朝から細かい雨に見舞われ、105周の決勝レースは冷たい雨の降るウェットコンディションのもと12時にフォーメイションラップがスタートした。ここでホールショットを奪ったのは#1GT-Rとチャンピオン争いをしている#33ポルシェで、2周目には3.7秒の差をつけられた。しかしやがて雨が小降りになると、#1GT-Rの木下がトップとの距離を詰め、雨が上がった6周目にはテールtoノーズ状態になり、さらに11周目には逆転してトップを奪う。そして徐々に差を開き始め中盤の30周目には25秒もの差をつけた。

先に動いたのは#33ポルシェで、レースの1/3終了前となる31周目にピットインしてスリックタイヤに交換。#1GT-Rも34周目にルーティーンピットインして、スリックタイヤに交換。ドライバーも青木に交代して#33ポルシェの約30秒前でコース復帰。2台は25秒前後の距離を保ったまま中盤は膠着状態に。

そして2回目のピットも、#33ポルシェが先に動いた。68周目に#33ポルシェがピットインして、燃費がいいこともあり早いタイミングでピットアウト。#1GT-Rは70周でルーティーンピットを行い、ドライバーも木下に交替しコースへ。このアウトラップで#33ポルシェが追いつきヘアピンでトップが逆転したが、タイヤの温まった#1GT-Rは74周目の1コーナーで再逆転。しかし、#1GT-Rの2回目のピット作業において給油中にエアジャッキが動いてしまい、ドライブスルーのペナルティが課せられることになってしまった。

2位ゴールでチャンピオンとなる#1GT-Rは、最後のスティントは無理をせずポジションキープ。2位でチェッカーを受け2年連続のクラス1チャンピオンに輝いた。これでスカイラインGT-RはS耐(スタート当初はN1耐久シリーズ)のクラス1で13年連続のチャンピオンを獲得した。

いっぽう#19GT-Rは、序盤クラス3位を走行するなどパフォーマンスを見せたが、最後はパワーステアリングのベルトが切れるなどのトラブルもありクラス4位でフィニッシュした。クラス3の#23  フェアレディZは、スタート直後の3コーナーでスピンしてポジションを落として走行。レースを淡々と走行していたが、クラス7位でチェッカー目前、ガス欠のためにコースでストップしてレースを終えた。


木下みつひろ選手(#1エンドレスアドバンGT-R)
「思ったよりもポルシェが速く、150kgも重い僕たちは苦労しましたが、最終戦でスカイラインの速さをファンに見せることができて良かったし、楽しい戦いをしてチャンピオンも取れたので本当にうれしいです」

青木孝行選手(#1エンドレスアドバンGT-R)
「ポルシェ勢には速さで負けていると思われていたようですが、今日はウェット路面でもドライ路面でもスカイラインの速さを見せつけることができました。勝って決めるに越したことはなかったんですが、V2も達成できたことでホッとしています」

RACE RESULTS
Rd. 8 MOTEGI Super Taikyu 500 - Sunday, November 9, 2003 TWIN RING MOTEGI

Pos No. Class Class Pos Machine / Type / Model A Driver
/Best Time/Lap
B Driver
/Best Time/Lap
C Driver
/Best Time/Lap
1 33 C1 1 FALKEN☆PORCSHE
(ポルシェ/911GT3)
竹内 浩典
2'02.441(37)
田中 哲也
2'01.160(68)
2 1 C1 2 エンドレス アドバン GT-R
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
木下 みつひろ
2'02.477(69)
青木 孝行
2'02.275(36)
3 25 C1 3 ADVAN PORSCHE
(ポルシェ/911GT3)
織戸 学
2'01.662(68)
羽根 幸浩
2'02.727(37)
4 11 C2 1 ジアラーランサーEVO VIII
(三菱ランサーエボ VIII/CT9A)
中谷 明彦
2'11.156(35)
木下 隆之
2'04.775(69)
5 2 C2 2 FUJITSUBO IMPREZA
(スバルインプレッサ/GH-GDB)
吉田 寿博
2'04.837(66)
清水 和夫
2'05.221(38)
6 22 C2 3 avex・Impreza
(スバルインプレッサ/GH-GDB)
村山 智之
2'07.561(33)
松田 晃司
2'05.530(70)
7 6 C2 4 ファルケン☆ランサーEVO VIII
(三菱ランサーエボ VIII/CT9A)
冨桝 朋広
2'08.842(42)
関 豊
2'07.573(59)
8 57 C2 5 グラムライツ ランサー
(三菱ランサーエボ VIII/CT9A)
大橋 正澄
2'14.552(34)
松浦 俊之
2'09.335(37)
松井 猛敏
2'08.157(30)
9 70 C2 6 リニューカーTCPROアドバン
(三菱ランサーエボ VI/CP9A)
三上 和美
2'14.710(33)
藤澤 哲也
2'07.267(68)
10 83 C3 1 BP ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
古橋 譲
0
玉本 秀幸
2'13.322(45)
小林 正吾
2'09.592(56)
11 19 C1 6 JMCダンロップGT-R・ED
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
輿水 敏明
2'05.180(35)
坂口 良平
2'04.663(65)

DNF 23 C3 3 C-WEST アドバン Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
尾本 直史
2'15.589(45)
星野 一樹
2'08.131(52)

TRACK INFORMATION
Course Length : 4801.379m
Weather : Fine / ourse : Wet / Entry : 45 / Start : 45
Page Top