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General News - 2003.9.16  
4.4kmのFISCOよさらば
「富士スピードウェイ フィナーレ」盛況に開催される
大幅コース改修のため1年半休止する富士スピードウェイにおいて、9月15日に「富士スピードウェイ フィナーレ」が開催され、4万6000人のファンが現在の高速コースに別れを惜しんだ。

この日富士に登場したのは、60〜90年代に富士で活躍した名車やドライバーで、レースカーはF1、F3000などのフォーミュラからCカー、ツーリングカー、オートバイなどさまざま。またピット裏にも多くの車両が展示された。イベントに参加したドライバーは、もちろん富士で活躍した選手ばかりで、往年のドライバーの中には、砂子義一、星野一義、長谷見昌弘、柳田春人、和田孝夫らの姿も。また現役ドライバーとしては、前日JGTCをニッサン車で戦ったばかりの本山哲、影山正美、井出有治、木下みつひろ、柳田真孝、星野一樹らが登場した。

またパドックには日産のブースも設置され、グループ5のスカイラインなどが展示された。この他にもショップやミニカーのブースには多くのマニアがお宝を探してごった返していた。

多くのファンが驚いたのはコースの逆走で、高橋国光のハコスカ、砂子義一のR380が昔のショートコース(現在のコースに近い。ロングコースはオーバルを使う右回り)同様に左回りで走行して見せた。60年代、70年代の車両走行後には、ドライバートークショーも開催。現役ドライバーたちが「ここで(高橋)国さんや星野さんの走りを見てレースに憧れた」と話せば、往年のドライバーたちは「R380のテストを金網越しにのぞいていた」(星野)と富士の思い出を語った。

午後のハイライトはCカー/スポーツカーのバトル。年代こそ入り混じっているが、ポルシェ962C(高橋国光)、マツダ787B(片山義美)、ニッサンR92CP(長谷見)、R391(本山)、トヨタTS010(関谷正徳)らがバトルを繰り広げた。そしてメインイベントのひとつである「富士マスターズ250kg」が行われた。これはワンメイクレースの車両を使用して、オーナードライバーと参加ドライバーの総体重が250kgになるお遊びのミニ耐久レースで、レース前には「賞金がかかっているなら、走り方を変える」(星野)という発言も飛び出した。ドライバーの組み合わせも粋な計らいがあり、星野親子、柳田親子、中嶋悟親子の他、長谷見/木下の師弟コンビも。

夕方にはこの日富士を走行した車両がすべてコースをパレード。グランドフィナーレの後に花火が上がり、コースが一般にもオープンとなった。1年半後、近代的なコースに生まれ変わることになる富士に、ドライバーもファンも驚くことになるだろう。

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