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News 2007
07モデルは“直線番長”!
戦闘力を大幅アップしたZは「レースに強いクルマ」

- 2007年 グローバルモータースポーツ体制 -

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発表会場に姿を現した07モデルは、前夜の8時に完成したばかりの23号車。新しい車両規定に合わせて前後のオーバーハングが延長され、フロントリップやリアフェンダーの造形がよりワイルドな印象を与える。

「07モデルのテーマは『レースに強いクルマ』。コーナリング性能も保ちながら、直線(スピード)を速くして『直線番長』になりました。
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日産のクルマが直線で速くなったのは歴史的に初めてのことなので、ドキドキしています。」と柿元邦彦日産系チーム総監督の表情からは笑顔が絶えない。

07モデルと従来モデルの最大の違いは、V8 NAのVK45DEエンジンを搭載したこと。すでに昨年最終戦に暫定デビューはしているが、エンジン自体の開発も進み先に行われたセパン合同テストでも抜群のストレートスピードを記録している。パワーアップした新型エンジンのメリットを活かし、空力面でもダウンフォースとドラッグのバランスを取った07モデルは、さらに新たなエアロパーツをまとい来週の岡山合同テストでシェイクダウン。熟成を重ねて開幕の時を待つことになる。

柿元総監督は「シーズン直前や途中のドライバー交代といった混乱があったり、これまで3年連続してチームタイトルを獲ってきたことで甘えがあって厳しさに欠けたかもしれない。それを今年に生かし、チャレンジャーとして一から出直すつもり。あらゆる見直しを図って5台のZのうち、必ずどこかがチャンピオンを獲る」と力強く宣言した。

今年のチーム体制は、ニスモの23号車が04年チャンピオンコンビの本山哲/リチャード・ライアン、22号車はミハエル・クルム/松田次生、ハセミモータースポーツがセバスチャン・フィリップ/柳田真孝、TEAM IMPULが昨年と同じブノワ・トレルイエ/星野一樹(以上タイヤはブリヂストン)、
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そしてKONDO RACINGがジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治(タイヤは横浜ゴム)と、どこがいつ優勝してもおかしくない布陣。今年の日産勢にかかる期待は間違いなく高い。

新車の発表に先立ち、眞田裕一日産自動車モータースポーツプログラムダイレクター/ニスモ代表取締役が今年のモータースポーツ活動を発表。昨年のフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)でスカラシップを獲得し英フォーミュラ・ルノーに挑戦することになった山本龍司(18歳)、そして今年Nissann Drivers Development Program(NDDP)でスカラシップを受けてFCJに参戦する久保田英夫(19歳)、佐野夏澄(17歳)、千代勝正(19歳)、黒田吉隆(20歳)を紹介した。なおこの4名は、国内での4輪レースの経験がなく、今年1年での成長が楽しみだ。


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飯嶋嘉隆NISMO監督
「昨年はもう少しのところでチャンピオンを獲ることができず、期待に応えられず悔しい思いをしました。今年は強力なV8 NAエンジンを搭載し、優秀なドライバーをそろえ、必ずチャンピオンを奪回します。今年1年はチャレンジのレースをして皆さんに感動を与えたいですし、チームのメンバーも必ず貢献してくれると思います」

本山 哲
「エンジンが新しくなって大幅にパフォーマンスアップしたのを、セパンで感じ取ることができました。ドライバーズ、チームのタイトル獲得を成し遂げられるよう全力で戦います。(04年にチャンピオンを獲った)リチャードと再び組むのは楽しみです。期待に応えられるよう頑張ります!」