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News 2006
SUPER GTシリーズとしては初開催
伝統の鈴鹿1000kmで13年ぶりの優勝を目指す

173周 6時間30分の戦い!
SUPER GT 第6戦 - 第35回インターナショナル ポッカ1000km


8月19〜20日、SUPER GT第6戦、「第35回インターナショナル ポッカ1000km」(通称:鈴鹿1000km)が、鈴鹿サーキットで開催される。

鈴鹿1000kmは、日本初の1000kmレースとして1966年に初めて開催されたスポーツカーの耐久レース。73年のオイルショック後は一時中断されていたが、80年に夏休み最後のイベントとして復活。以後、グループ6、グループC、FIA GTのラウンドに組み込まれたり、近年はGT、S耐、スポーツカー(RS)などが混走する単独レースとして開催されてきた。今年35回目を迎えるこのクラシックイベントは、初めてSUPER GTのシリーズ戦として組み込まれ、SUPER GTがこれまでに経験したことのないレース距離を走行することになった。

鈴鹿1000kmでは、従来GT500のチームは4ピット/5スティントのスタイルを取っていたが、シリーズ戦に組み込まれたことでライバルも増え、5ピット/6スティント(GT300クラスは4ピット/5スティント)のスタイルが基本となりそうだ。つまり160〜170kmのスプリントレースを6本連続させる形となる。

通常2名のドライバーで戦うSUPER GTだが、このイベントに関してはドライバーは3名まで登録可能。したがってドライバーの負担を考慮して、GT500チームのほとんどがドライバー3名体制を取ることになった。

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日産のチームが鈴鹿で起用する第3ドライバーを含めた体制は以下のとおり。

#23 「XANAVI NISMO Z」本山哲松田次生井出有治
#22 「MOTUL AUTECH Z」ミハエル・クルムリチャード・ライアンファビオ・カルボーン
#3 「イエローハットYMSトミカZ」ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ横溝直輝ダレン・マニング
#12 「カルソニック インパル Z」ブノワ・トレルイエ星野一樹ジェレミー・デュフォア
#24 「WOODONE ADVAN KONDO Z」エリック・コマス柳田真孝荒聖治


カルボーン以外は、7月26〜27日にツインリンクもてぎで行われた合同テストに参加しており、荒は既に第5戦SUGOで、欠場となったコマスの代役として抜擢されZによるレースを経験している。またカルボーンは8月上旬の富士テストでZをドライブした。

鈴鹿1000kmは、従来のポイントに5点のボーナスポイントが上乗せされ、11〜15位にも5-4-3-2-1点が与えられるため、後半戦を戦うために非常に大きな意味を持つことになる。

日産チームは鈴鹿1000kmにおいて、ボディとエンジンに改良を受けたZを投入する。ボディでは補強を入れてシャシー剛性を強化し、フロントタイヤの接地性を向上させる。これによりタイヤの磨耗、グリップダウンを減らしている。またエンジンではフリクションを下げるための改良を行った。これにより燃費、さらに耐久性と信頼性を向上させた。またクルマの耐久性と信頼性を上げるために、他にも細かい改良を加えた。

ニスモでは、ピットにドクター、看護士、マッサージ師を待機させドライバーをバックアップする。またゴール近くの夜間走行のために補助燈の追加や視認性の高いピットボードなど、Cカー時代の経験を生かしてレースを戦う。鈴鹿1000kmにおいて上位クラスにおける日産車の参戦はしばらくなかったが、93年の優勝(ニッサンR92CP)以来、13年ぶりの優勝を狙う。


ニスモ 飯嶋嘉隆 監督
「通常行われている300kmのレースを3本続けるというつもりで戦います。計画したラップタイムを守りきちんと走る。ピットでのミスやタイムロスは命取りになりますし、ドライバーもコースアウトや接触には普段以上に気を使わなければいけない。それらがきちんとできれば、自ずと結果がついてくると考えています。3人目のドライバーはレギュラードライバーがベストな状態で臨めるように、必要に応じてドライブさせます。ニスモの2台は多少(ハンディウェイトが)重いのですが、表彰台を目指しがんばります。ニスモを含めた5台のZの中でどれかが優勝することを目標としています。皆様の応援よろしくお願いします」