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News 2006
スーパー耐久シリーズ鈴鹿合同テストレポート&シーズンプレビュー
06年年間エントリーリスト発表
ZはST1に1台、ST3に3台


 3月23日、鈴鹿サーキットにおいて、スーパー耐久機構(STO)が主催する公開テストが開催され、25台(STクラス1:7台、STクラス2:9台、STクラス3:6台、STクラス4:4台)の車両が参加した。

Copyright © NISMO 
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 日産車はクラス3に出場を予定している#19 Z(EXTREME With Buddy Club)、#23 Z(C-WEST Labs)、#33 Z(TOMEI SPORTS)の計3台のフェアレディZが出走。クラス1に出場を予定している#3 Z(エンドレススポーツ)のドライバーは影山正美/青木孝行で決定しているが、新規定の燃料タンク(今年から全車の燃料タンク容量が95リットルに統一)が間に合わず、参加を見合わせた。

 当日は朝こそウェットコンディションであったが、徐々に回復。夕方に行われた3回目のセッションでベストタイムをマークする車両が多かった。この日、クラス3でトップタイムを奪ったのが、05年最終戦で初優勝を飾った#33 Z(伊橋勲/大井貴之)。車両は昨年のままながら、燃料タンクは規定に合致させカラーリングを一新したこともありフレッシュな印象に。「今年はチャンピオン(#23 Z)の胸を借りるつもりで参加したい。RX-7がどうなるかにもよりますが、できればチャンピオン争いをしたいです」と大井。

 また#23 Zはディフェンディングチャンピオンである尾本直史と、昨年はST2クラスでランサーをドライブした桧祐三とWADA-Qがステアリングを握った。こちらも新規定のタンクを搭載した昨年の車両だが、カラーリングがなされていない純白なのでまるで新車のようだ。「ドライバーに関しては自分の参戦も含め白紙です。クルマも多分1台だけになるのではないでしょうか」と尾本。ドライバー決定までには少々時間がかかるようだ。

 もう1台は#19 Zで、こちらもオーナーの輿水敏明に加え、ベテラン小林敬一と昨年ST4クラスに出場していた斉藤多聞が新タンクの車両で参加。このトリオでシリーズに臨む。「RX-7が一発のタイムも速いしペース的にもZは厳しいと思いますが、ピットワークやチームの総合力で表彰台を確実にゲットしたい」と輿水。チームとしての初優勝も狙いたいところだ。

 今年は、燃料タンクの容量が95リットルに統一され、Zとしては小型化されることになり、またピットストップが2回義務付けられることになっており、Zの燃費の良さが失われるなど苦しいシーズンになりそうだ。昨シーズンも予選では苦労しながら、チームの総合力で8戦中6勝を挙げているクラス3のZ勢に期待がかかる。

 いっぽうクラス1のZは、今年はライバルのポルシェの台数が増加することもあり、昨年以上に苦戦が予想される。しかしそこは実力あるチームだけに、今年も粘りの走りで表彰台を獲得してくれそうだ。

 なお今年の年間エントリーリストが発表されたが、それによるとSTクラス1:9台、STクラス2:11台、STクラス3:9台、STクラス4:6台の計35台がほぼフルエントリーしてくるものと推測される。従来のST5に代わり設定されたSTクラスSport(排気量2000cc以下の2座席車両=ホンダS2000、マツダ・ロードスター、ロータス・エクシージなど)の年間エントリーはない状態。