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News 2004
2004年JGTC合同テストレポート
フェアレディZ、開幕戦に続き連勝成るか!?
 4月18〜19日、JGTC第2戦の舞台となるスポーツランドSUGO(宮城県)にてJGTCの合同テストが行われた。テスト初日は好天に恵まれた日曜日ということもあり多くのファンがサーキットを訪れ、5月22〜23日に開催される本戦に向け期待を膨らませていた。

 フェアレディZは、第1戦終了後に車両に不具合が発見されたために、その対策品が今テストまでに1台分しか準備ができず、#3 G’ZOX・SSR・ハセミZと#12 カルソニック IMPUL Zは参加を見合わせ、#1 ザナヴィニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン)と#22 モチュールピットワークZ(影山正美/ミハエル・クルム)の2台が1日ずつ交互に走行することとなった。


 初日は気温16℃、路面温度25℃のコンディションの中、#22 Zがテストを担当。1台のみの走行では時間不足であるが、効率的にテストメニューを消化し午前中のセッションは合計49周を走行、25周目にこの時点でのトップタイムとなる1分18秒774を記録した。しかし直後に#38スープラが非公式ながらレコードを更新する1分17秒534で逆転。午前中のセッションを2番手のタイムで終えた。

 続く14時30分からの午後のセッションは、気温20℃、路面温度28℃まで上昇したため、午前のタイムは更新ならなかった。しかし、順調に63周を消化し、7周目に午後のベストタイムとなる1分18秒815を記録した。最終的には初日合計112周をこなし、午前のタイムで総合4番手となった。なお、初日はスープラ勢がトップ3を占め、NSX勢はテスト車両が6番手に入った。

 テスト2日目、午前のセッションは曇り、気温17℃、路面温度20℃のコンデションの中、#1 Zが本番を想定した60kgのウェイトを積んでテストを担当。しかし、開始1時間が過ぎるころ、クラッチトラブルが発生したため、修理に時間を費やすことになった。#1 Zは午前中に26周を消化、ベストは11周目に記録した1分19秒998で13番手となった。午後のセッションは開始40分後から雨となり、路面は完全なウェットとなった。このため、予定していた午後のテストメニューを消化することができないままテストは終了となった。

 スポーツランドSUGOはアップダウンがきつく、コーナーもタイト。オーバーテイクも非常に難しく、予選のポジションがレース結果を大きく左右する。今回はZにとって満足なテストとはならなかったが、5月中旬に予定されていると十勝の合同テストを活用し、NISMOのこれまで培ってきたノウハウ、チームの総合力を生かしてレースウィークに臨むことになる。


出川洋監督
「開幕戦後のチェックで不都合があった箇所の対策部品が1台分しか間に合わず、初日は22号車、2日目は1号車だけのテストになりました。しかも2日目の午後は雨のためにほとんど走ることができず、十分なテストはできませんでした。ただ、対策部品の信頼性は確認できたので、22号車のデータを元にレースウィークにセッティングを決めていくことになります。第2戦で1号車は60kgのウェイトハンディを積むことになりますから、上り坂のきついSUGOは当然厳しいのですが、どんどんひとつでも上のポジションを狙います。また22号車、3号車、12号車には優勝を狙って頑張ってもらいます。レースまでは1か月ありますし、それまでにいろいろシミュレーションをしてベストな体制で臨みたいと思います」

JGTC合同テスト総合結果
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Laps
1 auセルモスープラ 38 立川祐路/荒聖治 1'17"534
2 エッソウルトラフロー スープラ 6 脇阪寿一/飯田章 1'18"443
3 WOODONE トムス スープラ 36 土屋武士/マルコ・アピチュラ 1'18"582
4 デンソーサードスープラGT 39 ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート 1'18"594
5 モチュールピットワークZ 22 影山正美/ミハエル・クルム 1'18"774
13 ザナヴィニスモZ 1 本山哲/リチャード・ライアン 1'19"998
SPORTSLAND SUGO - TRACK INFORMATION Length: 3.704256km