NEWS
News 2004
GTシーズンプレビュー
「Zで必ずチャンピオンを取る!」
 日産自動車とNISMOは、2月10日、都内ホテルにおいて2004年モータースポーツ体制発表会を行い、GT500クラスに参戦するドライバー8名とグラマラスなスタイルのフェアレディZを発表した。

 柿元邦彦総監督は「今年のキーワードは、「GT-Rの速さをZへ」です。ZにはGT-Rで得た技術を発展的に活用しましたが、テストでライバルと同等のレベルを確認できてホッとしています。目標は、トップ争いができることと、謙虚にいえば結果としてチャンピオンを取りたいし、いつものように強気に言うと必ずチャンピオンを取ります」とチャンピオン獲得宣言をした。昨年10月に菅生でシェイクダウンを行ったZは順調にテストを消化。そして3月12〜13日の鈴鹿で開幕前の最終テストを行い、シーズンを迎える。


 今年のJGTCはリストリクター径の規定が変更され、フェアレディZも昨年のスカイラインGT-Rと同じVQエンジンであるが、リストリクター径は1ランク狭くなっている。スープラはエンジン排気量を5.2リッターから4.5リッターに変更することで、狭まることになったリストリクター径に対応した。またNSXはターボ化され太いトルクを得たようだ。さらにフェラーリ550マラネロ、ランボルギーニ・ムルシエラゴといった外国車も投入され、GT500クラスは例年以上に激しいシーズンとなりそうだ。

 いっぽう今年はポイントやウエイトハンディが変更され、ウエイトを降ろすことができるのは6位以下となった。またポールポジション獲得車両と表彰台獲得車両に対して有利なポイント制となっている。

 なお、GT300のニッサン勢は、フェアレディZとシルビアがエントリーする予定。Zは投入初年度の昨年にドライバーズタイトルを獲得しており、こちらも連覇が期待される。


 2月23〜25日、TIサーキット英田における走行テストでは、Zはトップタイムをマークするなど順調にテストをこなした。出川洋監督は「最後の2日間は路面温度も上がってレース用タイヤを決めるところまでいけました。ロングもこなせましたし、そこそこいいテストになりました。開幕まで1か月もありますから、ライバル勢も調子を上げてくるでしょうが、レースではいい勝負ができそうです」とZに手応えを感じた様子。

 本山哲選手も「今回のテストではレースに向けてのセットアップが課題でしたが、乗りやすさの確認もできたし本番タイヤもチョイスできたし、全体的に安定して走れるようなクルマになりました。Zの活躍に期待してください」と抱負を語った。
 全7戦の04シーズン、キックオフは4月3日(土/予選)〜4日(日/決勝)。昨年12月にNISMOフェスティバルが行われたTIサーキット英田が、その舞台となる。

 次回は3月12〜13日に鈴鹿サーキットにおいて行われるGT-A合同テストをレポートします。