SUPER TAIKYU 2007
Round 4 SUPER TEC 2007.08.4 sat. -5 mon.
#113「カルラレーシング☆ings北海Z」がST3クラスで今季初優勝
ST1クラスでは#23「CAR-CHANNEL アドバンZ33」が2位で初表彰台
ST1クラス 出走6台
#23「CAR-CHANNEL アドバンZ33」(田中哲也/星野一樹/山田英二)クラス2位
#3「エンドレスアドバンZ」(影山正美/青木孝行/藤井誠暢)クラス3位
ST3クラス 出走14台
#113「カルラレーシング☆ings北海Z」(大井貴之/伊橋勲)クラス優勝
#41「SABOTAGE Z」(塩渕誠二/加納雅樹/牧田克哉)クラス3位
#15「岡部自動車 eei A ディクセルZ」(長島正明/古谷直広/小松一臣)クラス4位
#74「アラビアンオアシスZ」(小林敬一/安田裕信/菅原修一)クラス5位
#19「バーディクラブ☆TC神戸Z33」(輿水敏明/加藤正将/植田正幸)クラス8位
#333「H.I.S-Z」(前嶋秀司/イゴール・スシュコ/山崎学)リタイア

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夏休みの耐久イベント「SUPER TEC」が富士スピードウェイで4時間レースとして開催され、ST3クラスで#113 Zが今季初優勝を遂げ、#41 Zも3位で初の表彰台を獲得した。またST1クラスでは#23 Zが初表彰台となる2位でゴール、#3 Zが3位表彰台を獲得した。

今回の参加台数は37台で、Zが参戦するST1クラスには2台のZ(380RS-C)を含み6台、ST3クラスには6台のZを含む14台が参加した。今回、#74 Zの安田裕信はオートポリスで行われる全日本F3に出場のため欠場。代わりにFCJに参戦中の吉田広樹がチームに加わった。
4日の予選日は、前日の雨は上がったものの曇天で気温26℃と蒸し暑くなった。ST1/2クラスのAドライバー予選が行われ、#23 Zの田中が1分47秒905で3位、#3 Zの影山が1分48秒106で4位につけた。ST3/4クラスのAドライバー予選では、#113 Zの大井がクラストップ、#41 Zの塩渕が3位、#333 Zの前嶋が4位、#74 Zの小林が6位、#15 Zの長島が8位、#19 Zの輿水が9位につけた。
続くBドライバー予選で、#23 Zの星野は3位、#3 Zの青木は4位で、A/Bドライバーのタイム合算でも3位、4位となった。#113 Zは2位でNA車のトップとなり3点を獲得。#333 Zが3位、#41 Zが4位、#15 Zが5位、#74 Zが9位、そして#19 Zが10位となった。

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 5日も朝から曇天だが時折日が差し、決勝レースのスタートする13時直前で気温は28℃、路面は43℃と蒸し暑くなった。12時59分、4時間レースのスタートが切られた。ST3クラス2位の#113 Zは伊橋、3位の#333 Zは前嶋、4位の#41 Zは加納、5位の#15 Zは古谷、9位の#74 Zは小林、10位の#19 Zは輿水がスタートドライバー。#14 RX-7を先頭に、#113 Z、#15 Z、#333 Zと4台が続く序盤、15周目に#113 Zがクラストップに立った。さらに16周目には#333 Zが2位、22周目には#15 Zが3位に上がり、Zの1-2-3となった。34周目に#15 Zが2位に上がると35周目には#333 Zがピットインしてスシュコに交代。

レースは1時間を過ぎ、そろそろ3ピットの車両が最初のピットインをするタイミング。総合トップの39周目、ST3クラスの37周目に最終コーナーを立ち上がったストレートで2台の車両がクラッシュ。これを排除するためにセーフティカー(SC)が導入された。ここで#113 Z、#15 Z、#27 BMW Z4 M3、#41 Z、#74 Zが次々とピットイン。#113 Zはタイヤを交換せず、給油中にドライバーが大井に交代しただけで速やかにコースへ復帰。タイミングよくSCに先導される総合トップの#1ポルシェの直前でコースインとなった。#113 Zに続いてコースインした2位の#27 M3は#1ポルシェの直後となり、これで#113 ZだけがSCランの隊列の一番後ろにつくことができ、他の車両に約1周のマージンを得ることになった。これで残り2時間半をトラブルなく走りきれば優勝となり、ほぼ勝負がつくことになった。
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SCランはほどなく終わり、#113 Zを追うのは#27 M3、塩渕に交代しフロントタイヤだけの交換でピットアウトした#41 Z、#74 Z(菅原)、そして#15 Z(小松)。#333 Zは44周目の1コーナーで他車両と接触してクラッシュリタイアとなった。中盤の78周で2位の#27 M3がピットインしてタイヤを4本交換。84周目、2位にポジションアップしていた#15 Zがピットインして長島に交代。そして85周でトップの#113 Zがピットイン。ここでタイヤ4本を交換するが、ドライバーは大井のままコースへ復帰した。これでクラストップは#41 Zの塩渕となったが、92周目にピットイン。ここでは左タイヤの2本だけを交換して塩渕がそのままコースへ。これで再び#113 Zがトップに立った。終盤は#41 Zにタイヤを4本交換した3位の#27 M3がじわじわと追いつき、108周目の1コーナーで逆転を許すことになった。このままのポジションであたりが暗くなり始めた17時過ぎにチェッカー。3戦連続2位だった#113 Zがようやく今季初優勝を遂げることになった。#41 Zも3位で新体制での初表彰台を確保した。

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ST1クラスは、ポールポジションの#50 BMW Z4 BMW Z4 が序盤からトップを周回。1周目に#3 Zの影山が#23 Zの田中をかわして3位へ。さらに2位の#8ポルシェのペースが鈍ると、9周目に#3 Zが2位へ、10周目に#23 Zが3位へポジションアップした。レースが1時間を経過した32周の時点で、トップ#50 BMW Z4と#3 Zの差は21秒にも広がった。36周目には#23 Zが#3 Zを逆転して2位へ。しかし39周目にST2クラス車両同士のアクシデントによりSCランとなった。このSC導入の直後に#3 Zが#23 Zを追い越してしまった。
40周でトップの#50 BMW Z4 、#3 Z、#23 Zが同時にピットイン。これで前の周にピットインを済ませていた#1ポルシェがトップに立ち、これに#50 BMW Z4 、#8ポルシェ、#3 Zの藤井、#23 Zの星野が続いた。44周終了時点でSCが離れてバトル再開。49周目に#50 BMW Z4 が再びトップを奪うと、その差を開いていく。50周の時点で、#23 Zはトップから14秒遅れの4位、#3 Zはそのすぐ後ろにつけていた。60周を過ぎた時点で#23 Zが#1ポルシェに追いついた。しかし「ネッツコーナーでふらふらしていた車両が飛び出して、そこで黄旗が出たんですが、前のポルシェと一緒に追い越してしまった」(星野)と、2台の車両に対してピットストップ10秒のペナルティが課せられることになった。その結果、#3 Zが3位、#23 Zが4位、#1ポルシェが5位へ。
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83周で#23 Zが2回目のピットインをして山田へ交代。#3 Zも84周でピットインして青木へ交代した。トップ2台もピットインして88周終了時点で#50 BMW Z4 と18秒差で#8ポルシェが2位、そこから15秒遅れて#3 Zが3位、さらに22秒遅れて#23 Zが4位となった。ところが90周を回った時点で、#3 Zに対してピットストップ10秒のペナルティが掲示された。序盤のSCラン中の追い越しについての審議が行われたのだった。これで#3 Zは5位へドロップ。これで完全に4連勝の目はなくなった。
104周、それまで2位に30秒ものリードを広げていた#50 BMW Z4 が緊急ピットイン。シフトリンケージのボルトが脱落してしまい、その修復に時間を要し優勝争いから脱落。これでトップは#8ポルシェ、29秒差の2位が#23 Z、そこから16秒差の3位が#1ポルシェ、その2秒後の4位が#3 Zとなった。#3 Zの青木は112周目の13コーナーで#1ポルシェに並ぶとネッツコーナーでこれをかわして3位へ。終盤は2台のZがトップの#8ポルシェを追いかけたが、11〜12秒差まで詰めるのがやっと。#23 Zは初めてノントラブルで走り2位、そして#3 Zは3位で2台そろって表彰台を獲得した。



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大井貴之  #113「カルラレーシング☆ings北海Z」 
(ST3クラス優勝)

「レース中に雨が降るかもしれないと考えて、最初のピット作業ではタイヤを交換せずに行きました。コースへ出たら総合トップの#1ポルシェの前だったんだけど、これが一番のポイント。1周近い差ができたから、タイヤを大事にしながら走って、後は#27M3のピット作業をチェックして、こちらも時間的余裕があるので4本交換。今回のレースはクルマの速さだけじゃなくて、(メンテナンスする)東名スポーツの頭脳が力になったレースでした。予選の3ポイントと優勝の20ポイントで計23ポイント。これは大きな収穫ですね!」

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田中哲也  #23「CAR-CHANNEL アドバンZ33」
(ST1クラス2位)

「4戦目にして、やっとこれからスタートだって所まで来れました。これまでのレースはすべてトラブル続きでしたから。今回のレースでチームもまとまってきた感じがするし、シリーズ後半戦は頑張りたいですね。ちゃんとした距離でちゃんとレースができたのは初めてだし、ランキングトップのエンドレスZとも同じように走れたし、良かったんじゃないですか」
RACE RESULT
Rd. 4 FUJI SPEEDWAY
決勝正式結果「ST1クラス」
Cls
Pos
Pos Car
No.
Machine Laps Time A Driver Laps
B Driver
C Driver
1 1 8 黒豆リボイス GT3
(PORSCHE 911GT3 / JGN)
126 4:01'24.475 清水 康弘 39
竹内 浩典 87
   
2 2 23 CAR-CHANNEL アドバンZ33
(日産FAIRLADY Z / Z33)
126 4:01'36.224 田中 哲也 40
星野 一樹 43
山田 英二 43
3 3 3 エンドレスアドバン Z
(日産FAIRLADY Z / Z33)
126 4:01'37.071 影山 正美 40
青木 孝行 42
藤井 誠暢 44
4 4 1 euroMEVIUS MACAU ADVAN PORSCHE
(PORSCHE 911 GT3)
126 4:01'39.860 山野 直也 81
ヘンリー・ホー 45
   
5 5 17 キーパー&KOSEI★ADVAN GT3
(PORSCHE 911 GT3 / JGN)
124 4:01'56.376 松永 まさひろ 51
三沢 伸輔 38
田中 篤 35
6 20 50 PETRONAS SYNTIUM
(BMW Z4M COUPE)
117 4:01'28.074 柳田 真孝 70
ファリク・ハイルマン 47
   
決勝正式結果「ST3クラス」
Cls
Pos
Pos Car
No.
Machine Laps Time A Driver Laps
B Driver
C Driver
1 9 113 カルラレーシング☆ings北海Z
(日産FAIRLADY Z / Z33)
122 4:02'15.987 大井 貴之 84
伊橋 勲 38
   
2 11 27 FINA GSX ADVAN M3
(BMW M3 / BL32)
121 4:01'42.936 長島 正興 38
村田 信博 40
小林 且雄 43
3 13 41 SABOTAGE Z
(日産FAIRLADY Z / Z33)
121 4:01'58.035 塩渕 誠二 83
加納 政樹 38
牧田 克哉 0
4 14 15 岡部自動車 eei AディクセルZ
(日産FAIRLADY Z / Z33)
121 4:02'21.101 長島 正明 37
古谷 直広 38
小松 一臣 46
5 15 74 アラビアンオアシスZ
(日産FAIRLADY Z / Z33)
120 4:01'59.386 小林 敬一 38
菅原 修一 36
吉田 広樹 46
6 16 14 協新マイロード岡部自動車RX7
(MAZDA RX-7 / FD3S)
120 4:03'18.400 増田 芳信 38
入口 秀輝 82
   
7 17 7 アメニティホーム・エクセディRX-7
(MAZDA RX-7 / FD3S)
119 4:02'06.691 井入 宏之 41
佐々木 孝太 42
赤鮫 オヤジ 36
8 18 19 バーディクラブ☆TC神戸Z33
(日産FAIRLADY Z / Z33)
119 4:02'18.099 輿水 敏明 40
加藤 正将 40
植田 正幸 39
R 14 333 H.I.S.-Z
(日産FAIRLADY Z / Z33)
43 1:29'33.524 前嶋 秀司 35
イゴール・スシュコ 8
山崎 学 0
※1 CarNo.23, 1は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2b)(黄旗追い越し)違反により、ペナルティストップ10秒を課した。
※2 CarNo.3は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章5.f)(SC導入中の追い越し)違反により、ペナルティストップ10秒を課した。
※3 CarNo.333は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章(走行中の危険行為)により、罰金5万円を課す。
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